米カジノ運営会社BALLY’S CORPORATION(以下、バリーズ)は30日、福岡市内にあるホテルオークラ福岡で記者会見し、同市でのIR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業進出への意志を表明した。
管轄行政がIR誘致に立候補していない中での民間組織先行のプロジェクトであり、実現するには、福岡県・市が同意し4月28日までに国に整備計画を提出することが必要なだけに、実現にはかなりの困難が伴うと思われる。また、同じ九州内では既に長崎県がIR誘致に取り組んでおり、カジノオーストリアを事業者に選定、国への申請を来月に控えている状態だ。長崎IRへは、九州各県及び山口県の知事や地域の経済団体自治体が参加する「九州IR推進協議会」などが一致団結して取り組んでいる経緯もある、
バリーズ側は、基本計画書や意向表明書を福岡市長、福岡市議会議長、九州経済連合会会長、九州IR推進協議会会長などの各関係機関に提出したという。
同社の計画では、福岡市の「海の中道海浜公園」エリアにIRを整備し、2028年の開業を目指すとしている。総事業費は4,800億円、年間来場者数460万人、年間売上高を2,495億円を見込む。
バリーズは米国内10州において14カ所のカジノを所有及び管理をしているカジノエンターテイメント企業。
IRを巡っては、国が4月28日まで自治体の申請を受け付けており、大阪府・市と和歌山県、長崎県が誘致を表明している。国は最大3カ所まで認定する。