マカオでの製造、そして地元の才能を発展させることへのアリストクラートの強い決意によって、政府から「メイド・イン・マカオ」の認証が与えられた。
新型コロナがマカオのゲーミング業界に前例のない混乱を引き起こしている時に、スロットマシンサプライヤーのアリストクラートはこの特別行政区への強い決意をさらに強めている。
2006年に最初にマカオ統合センターを設立してから15年、アリストクラートに今年、正式にマカオ特別行政区政府から「メイド・イン・マカオ」の認証を与えられた。これは紛れもなくアジアのゲーミング中心地であるマカオに、地域製造拠点を置くという揺るぎない決意に対するいわばお墨付きだ。
アリストクラートのアジア太平洋地域ゼネラルマネージャーのロイド・ロブソン氏は次のように説明する。
「マカオは小さな場所であり、コミュニティに投資したいと考えています。
私たちはグローバルな企業として、経済的な観点から、そして人という観点からもこのコミュニティーへのコミットメントを示すことが重要であることを理解しており、それが私たちのやりたい事です。
マカオでは製造は安くはありません。製造という点でいうと、ここでは行わない方がいいと思うに至る理由がいくつもあります。しかし、企業として自分たちがいる場所を考えると、マカオからのアジア向け製造を維持することは正しいことであると考えています。
当社のマカオ統合センターは、同業他社と差別化できる主要なポイントです。この分野の業界リーダーとして、地元で雇用し続け、地元の才能を育てることができます。
マカオ経済局が発行するメイド・イン・マカオ認証は、アリストクラートの製造プロセスのできるだけ多くの部分が現地で行われることを保証することによって、マカオ経済に真の価値を創造しているということを反映している。当然ながら一部原材料は海外で生産されるため、それは絶対的なものではないものの、地元の人材とそのスキルを幅広く活用することを示している。
「製品の99%を海外で製造し、最後の1%のみを現地で組み立てる場合、マカオ製と書いてあるステッカーを単に貼ることはできません。ですので、私たちはマカオでの価値創造を強調するために、かなり長いプロセスを経ました。このプロセスを完了するのに約1年かかり、その後、8月にMGMに(メイド・イン・マカオ認証付きの)最初の注文分を出荷しました」。
2006年の控えめなスタートから、同社のマカオ統合センターでは現在、毎日最大50台の電子ゲーミング機を製造しており、その製品はマカオ内で流通するだけでなく、フィリピン、シンガポール、韓国、ベトナムなどこの地域の他の国々にも出荷されている。
しかしながら、アリストクラートのコミュニティへのコミットメントは、単なる製造に留まらない。地元の才能を発展させることも会社の使命の中心にあり、マカオを拠点とする90%のスタッフがマカオの地元の人に分類される。地元民に道を提供するという政府の方針と一致するアリストクラートの長期的な目標は オフィスの多数が、マカオで生まれ育ったスタッフだ。
また、地域社会を支援し、守るという義務を果たすために懸命に努力しており、スタッフの90%以上が新型コロナワクチンを接種しています。
これは、地域全体で同社が採用する一貫したアプローチであり、アリストクラートは今年、サービスチームを埋めるために地元の人に投資するなど、フィリピンチームの拡大も行っている。
ロブソン氏はこのように語る。「私たちにとっては、事業を行う場所に旗を立てて、地元の才能と共に働くことが全てです。私たちは人々とより広いコミュニティを結びつけ、投資することに熱意を持っています」
最終的に、それはすべて短期的な問題よりも長期的な機会を優先することに帰着するとロブソン氏は説明する。
「アリストクラートはコロナ禍の真っ只中にマカオとアジア市場に対してこのコミットメントを行ったので、私たちは今ここでの問題を心配するだけでなく、将来の計画を立てています。
つまり、私たちが前進する中で見ている展望、そしてなぜ私たちが成長へと向かうために事業にこれらの投資を行うのかということです」