香港に上場しているサンシティ グループ ホールディングスとその子会社で株式の過半数を所有するサミット・アセント・ホールディングスの株取引が、債務不履行の懸念により売買停止となった。
「当社の最終的な支配株主関係者による融資の返済不履行の可能性と請求されたた証券の執行の可能性に関する発表」を予見した直後の9日(木)朝、両社の株取引が停止となりそれぞれが同一の声明を発表した。
サンシティの支配株主のアルビン・チャウ氏は、2週間前にマカオの司法警察に逮捕され、その後、犯罪組織、違法賭博、マネーロンダリングの容疑で裁判を待つために刑務所に送られた。また、同氏は先週サンシティグループとサミット・アセントの会長を辞任した。
両社が取引停止に入ったのはチャウ氏の逮捕以降これが3回目であるが、サンシティは以前から同氏による株主ローン及び有価証券への加入を通じて同グループに投入した財政的支援は、ベトナム、フィリピン、ロシアでの継続的な開発責務を果たすために不可欠であったと通告していた。
同社は昨年ベトナムにオープンした統合型リゾートのホイアナの合弁事業を主導しており、加えて現在マニラのエンターテインメント・シティ地区に10億米ドル(約1,135億円)のホテルとカジノ開発を行っているフィリピン企業の支配株主である。また、ロシアのウラジオストクでティグレ デ クリスタルを所有するサミット・アセントの支配株主でもある。