サンシティグループのフィリピン子会社によると、10億米ドル(約1,130億円)規模のマニラのホテル・カジノ開発は、元会長のアルヴィン・チャウ氏が今週に逮捕されたにもかかわらず、予定通り行われるとのこと。
サンシティが51%の株式を保有するサントラスト・ホーム・デベロッパーズは、フィリピン証券取引所からの問い合わせに対し、「チャウ氏をめぐる問題が、同社の財政状態、事業、経営に直接重大な悪影響を及ぼすとは考えていない」と述べ、以下のように付け加えた。
「サントラストは現在、商業活動を行っておらず、5つ星ホテルとカジノの複合施設の建設は予定通り進んでいる」。
「この発表の時点では、上記の開発が建設のスケジュールに重大な影響を与えることはないと思われる」。
同社は当面の建設および運転資金の必要性を支えるために、現在約77億ペソ(約173億円)の現金および現金同等物を持っていると付け加えた。
チャウ氏は11月27日(土)にマカオ当局に逮捕され、コロアン刑務所に移送。犯罪組織への関与、違法賭博、マネーロンダリングの容疑で12月6日(月)の裁判を待つことになった。検察当局は、同氏がフィリピンでオンラインベッティングプラットフォームを設立、そこから中国本土の顧客にプロキシー・ベッティングサービスを提供し、収益をマカオの企業が保有する銀行口座に送金したとしている。
同氏は今週、サンシティグループとサミット・アセント・ホールディングスの会長兼取締役を退任したが、サンシティブランドのジャンケットルームを運営する同氏が100%所有するサンシティ・ゲーミング・プロモーション・カンパニー・リミテッドとは直接の関係はない。
2024年に完成予定のサントラストのホテルとカジノは、マニラのエンターテインメント・シティにあるウェストサイドシティ・リゾートワールドプロジェクトの一部で、450室のホテル、400台のゲーミングテーブルと1,200台のスロットマシンを誇るカジノ、サンシティによる新しいホテルブランド、複数のエンターテインメント施設が組み込まれる予定。