IAGが得た情報によると、サンシティグループは週末にアルヴィン・チャウCEOが逮捕されたことを受けて、マカオにある全てのVIPクラブを閉鎖している。
サンシティの広報担当者によると、マカオのコンセッション保有全6社が所有する施設に入っているVIPクラブを深夜に閉鎖した。サンシティは以前、VIPクラブのうちの2つ、ギャラクシー・マカオとスターワールドにあるギャラクシーエンターテインメントグループのカジノにあるものについては営業を続ける予定をしていたが、その後それらも閉鎖したことを正式に認めた。
サンシティは長い間、マカオのカジノゲーミングコンセッション保有6社の全てでVIPクラブを運営してきており、2019年のある時期には、マカオ全土で17のクラブを運営し、マカオのVIP市場の約45%を占めていた。
しかし、マカオ司法警察によるチャウ氏の逮捕、そして犯罪組織への関与、違法賭博、マネーロンダリングの容疑で裁判を待つ間勾留されていることによって、同社の未来は揺らいでいる。
マカオでチャウ氏が11月27日(土)に逮捕される前、中国の温州市公安局が独自でサンシティトップへの逮捕状を発行しており、同氏がサンシティ・ゲーミング・プロモーション・カンパニーに代わって越境賭博事業を運営し「中国でカジノを開設した」と告発していた。
香港で上場しベトナムでホイアナを運営するサンシティグループは、ロシアのウラジオストクにあるティグレ デ クリスタルの過半数株主で、マニラで10億米ドル(約1,113億円)をかけてホテルとカジノを開発している。同社は29日(月)、チャウ氏がCEOと取締役を辞任する意向であることを明かした。