業務執行取締役同席会長
SJMホールディングス
マネージング・ディレクター兼最高総務責任者
SJMリゾーツ
パワースコア: 1,186
昨年の順位: 11
評価理由
- スタンレー・ホー氏の第4夫人
- SJMホールディングス個人筆頭株主
- マカオ立法会議員五期目
ある視点から見ると、アンジェラ・レオン氏はSJMホールディングスの一定レベルの支配力をホー一族の別のメンバーに譲った。しかし、別の視点で見ると、彼女の力はますます強まっているのかもしれない。
内縁の夫であるスタンレー・ホー氏が2020年に死去してから、レオン氏は財務上および商業上の影響力を強化してきた。彼女の政治的な力に関して言うと、中国政府が今後誰と共にするのかを予想するのは難しい。しかし、レオン氏は、マカオで最も分かりやすく中国政府および「粤港澳大湾区(Greater Bay Area)」政策を支援している1人だ。
今回は対抗馬のいない選挙となり、先月、マカオ立法会議員五期目に選出されたレオン氏は、ゲーミング業界に本格的な利害と経験を持つ残された唯一の立法議員だ。行政長官が指名する議員リストから、高い評価を受けるゲ ーミング学者のデイビス・フォン氏の名が消えるという衝撃があり、今後カジノコンセッション法改正が議会で議論される際に、全ての目と耳がレオン氏に集中するだろう。何を変えるべきということよりも、何を納得して受け入れるべきかを知るがために。
レオン氏はSJMで重要な役割を務め、かなりの株数を持っている。そしてサテライトカジノ施設であるル ロイヤルアークとジャイ アライにも大きな利害関係があり、息子のアーノルド・ホー氏がグランド・リスボア・パレスの反対側に新たにリスボエタをオープンし、そこでの将来のカジノにも影響力を持っている。つまりは、SJMにとって不利な、またはサテライト事業への適用除外を妨害するような法改正があると、レオン氏はダブルでパンチを受けることになる。
今まで以上に、レオン氏には風向きを読もうとする中国系のマカオカジノ業界からの視線が注がれることになる。