シンガポールとマレーシアは、来週11月29日(月)より、両国間の陸路国境を再開すると発表した。
この再開は、チャンギ空港とクアラルンプール国際空港間の空路再開と同日にワクチン・トラベル・レーン(VTL)制度が開始されるという先週のニュースに続いて示唆されていたが、24日(水)になってようやく確定。
シンガポールのリー・シェンロン首相は、「シンガポールとマレーシアの国境が29日に再開されることを大変嬉しく思う」とソーシャルメディアに投稿した。
チャンギ空港とクアラルンプール空港間のVTLと同じ日に、コーズウェイを横断するVTLが開始される。
「新型コロナウイルス以前のコーズウェイは、世界で最も往来の多い陸路国境の一つだった。今回の陸路VTLの開始は、両国の人々と経済を再び結ぶ大きな一歩。本国とマレーシアの国境を越えた旅行が徐々に再開されることで、マレーシアとの長年の関係が再構築され、二国間関係がさらに強化されるだろう」。
この陸路VTLでは当初、1日に各国へ1,440人、合計2,880人が指定のバスを利用して入国できることになっており、過去48時間以内に新型コロナの検査で陰性と判定された場合には検疫の必要がなかった。
家族を訪問する労働者が優先されるが、シンガポール政府は24日、この制度を近い将来、旅行者にも拡大する可能性があると述べた。
コーズウェイは新型コロナの感染拡大により2020年3月に閉鎖されるまで、1日に約41万5千人が通行していた。
この再開は、シンガポールの統合型リゾートであるマリーナベイ・サンズとリゾートワールド・セントーサにとっても朗報だ。アナリストは、シンガポールのVIPボリュームとマス市場のゲーミング粗収益の約25%がマレーシアから来ていると推定。マス市場のプレイヤーのほとんどは陸路で入国する。