ウィン・リゾーツのフィル・セートレ会長は、2022年初頭に退任が決定したマット・マドックスCEOが、ゲーミング業界以外の機会を求めていることを明らかにした。
同氏はアジア時間の11月23日(火)曜日(アジア時間)早朝に公式声明を発表し、マドックス氏がCEO就任から約4年後に突然退社を決めたことに対する憶測を払拭。
同氏は取締役会がマドックス氏を引き止めていたと主張し、次のように述べた。「才能のある人にはありがちだが、彼らにはそれぞれの計画がある。マットは入社20年目の46歳で、今後契約を延長すれば50代まで会社に縛られることになる」。
「マットはゲーミング以外の可能性を模索したいと考えており、キャリアの観点からも今がそのタイミングだと思う。残念ではあるが、彼を称賛したい」。
マドックス氏は今月初めに退任を発表し、ウィン・インタラクティブの現CEOであるクレイグ・ビリングス氏が2022年2月1日にCEOとしてウィン・リゾーツに復帰することになった。46歳のマドックス氏は、セクハラ疑惑で創業者のスティーブ・ウィン氏が去った後、2018年2月にトップの座に就いていた。

セートレ氏は、それ以降の同社の業績の多くはマドックス氏のリーダーシップによるものだと述べ、同社の株価はナスダック市場の競合他社(同じマカオの事業者であるラスベガス・サンズやメルコリゾーツ&エンターテインメントなど)を上回っていると主張。
「マットは、創業者の突然の退任と新型コロナウイルスの感染拡大という、経営者にとって最も困難な2つの出来事を乗り越えて、当社を導いてくれた」
また、「ほとんどの企業は、これらの出来事を受け、せいぜい無傷で済むことを望むだろう。驚くべきことに、マットの管理下にあった当社は、これまで以上に強固で安定したものとなったのだ」と同氏はマドックス氏を称賛した。