証券会社のバーンスタインは週次レポートで、マカオの11月11日(木)から17日(水)までの7日間のゲーミング粗収益が前週比25%増となったが、VIPのホールド率が特に低かったことによる影響がなければもっと高かったはずだと発表した。
VIPのホールド率の低さがゲーミング収入に影響を与えたのは2週連続である。
しかし、アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイス・リー氏、ケルシー・チュー氏は、マカオグランプリやフードフェスティバルなどの主要イベントに加え、中国本土で新型コロナ感染者数が減少していることが旅行者の信頼感を高めていることから、マカオは現在、前向きな勢いを得ていると指摘している。
11月の最初の21日間で、マカオのGGRは47億パタカ(約673億円)、1日当たりの平均レートは2億2,400万パタカ(約32億円)と推定され、2019年11月と比較して71%減少したが、10月と比較して59%増加。10月のGGRは、わずか43億7,000万マカオパタカ(約626億円)で、13カ月ぶりの低水準となった。
同社は低ホールドの影響を指摘し、「先週、マカオのVIPホールドは0.5%以下(あるいはマイナス)だったと思われる。今月は1.7%から1.9%程度で推移しており、通常のレベルである3%を大きく下回っているため、1日の平均GGRにマイナスの影響を与えている」と述べた。
「ホールドが正常であれば、先週の1日平均のレートはおそらく35%増、月間累計の1日平均レートは2億6,000万~2億7,000万パタカ(約37〜39億円)となっていた可能性がある」。
「VIPの1日平均ローリングボリュームは前月比で80%増、1日のマスGGRは9月比で55%増だった」。
同氏らは、ホールドが少ない結果、11月のGGRは2019年11月に比べて68%から70%低くなると予測している。