日本のユニバーサルエンターテインメントは、新型コロナ流行の影響によりパチンコ・パチスロ遊技機の新台が大幅に減少した影響を受け、2021年1月から9月までに43億3千万円の損失を計上した。
同社の2021年9月30日までの累積財務諸表によると、総販売台数は20年同期の139,152台から82,003台に減少。今年の販売台数のうち49,866台を占めた第3四半期の力強い回復がなければ、さらに大きく減少していた可能性があった。
その結果、純セグメントの売上高は36.7%減の351億9千万円、営業利益は77.5%減の49億5千万円となった。
「日本では、2021年第3四半期に個人消費の回復が期待されていたが、新型コロナウイルスの影響で多くの都道府県が緊急事態を宣言したため、その期待は裏切られた」と、同社は述べる。
「遊技機業界では、パチンコ店が感染拡大対策を講じて営業しているにもかかわらず、来客数や稼働率が回復しない状況が続いている。このような厳しい状況のため、パチンコ店は既存の遊技機から新機種への入替に慎重な姿勢を示している」。
同社のパチンコ・パチスロ事業の落ち込みは、同社のフィリピンの統合型リゾートであるオカダ マニラの2021年1~9月期の売上高が217億1千万円とわずかに増加し、赤字幅を76億2千万円から25億4千万円に縮小できたことで少しは相殺された。
同リゾートの事業者であるタイガー・リゾート・レジャー・アンド・エンターテイメント(TRLEI)は先月、2021年9月30日までの3ヶ月間のゲーミング粗収益が41億7千万ペソ(約95億円)となり、2020年4月から12月までの四半期平均である22億1千万ペソ(約50億円)を大幅に上回った。この結果は、同リゾートが26億1千万ペソ(約59億円)のGGRを記録した21年第2四半期と比較しても良好である。