マット・マドックス氏は、2022年にウィン・リゾーツのCEO職を辞任し、代わりに現ウィン・インタラクティブCEOのクレイグ・ビリングス氏が就任する計画を発表した。
同氏は2022年1月31日付けでトップの座を退くことになるが、同社取締役会員からの要請を受け、2022年末までウィン・リゾーツ社とウィン・インタラクティブ社の両方の取締役会に在任する。
ビリングス氏は、元ウィン・リゾーツ社長であり、先日同社のインタラクティブ部門のCFOに任命されたが、2022年2月1日にウィン・リゾーツCEOに正式に就任する。
マドックス氏は、創設者のスティーブ・ウィン氏がセクハラに関する告発を受け辞任した後、2018年2月に同社のブランドと評判を立て直す任務を背負い初めてCEOに任命されたが、その後4年も経たないで辞任をする。彼はそれ以上のことを達成し、今日に至るまでの過去2年間、新型コロナによる感染拡大との闘いを通じ同社を牽引してきた。
同氏は次のように述べている。「これは簡単な決断ではなかった。私は大好きで尊敬する人々がたくさん働くこの会社から去っていくが、同時に、このタイミングが私自身にとってもビジネスにとっても最適であると思う。
過去4年間は挑戦的であったものの、非常にやりがいがあり、私は我々がこれほど多くのことを成し遂げたことを深く誇りに思っている。我々は、7年間におよび弊社の気を散らしていた訴訟を迅速に解決した。我々は、最高の顧客体験を作り提供するという共通の目的に重点を置いて取り組むために、自身の強力な企業文化を再構築及び強化をしながら、会社のリーダーシップチームを再編成し2万8,000人の従業員に焦点を当てた。
我々がパンデミックへの対応で業界を先導したことで、他の多くの業界は助言や指導、リーダーシップを求めて我々を頼った。私は、我々の最大の資産は従業員であるとわかっていた。それゆえ閉鎖期間中もずっと彼らに給与を支払い、その結果我々の企業文化はかつてないほど強固なものとなった。その投資は今や成果を上げている。というのも、ウィン・ラスベガスとアンコール・ボストンハーバーが、リゾートをオープンして以降、5つ星のサービスレベルを維持しながらより多くの利益と市場シェアを生み出しているからだ。私はまた、2022年を通してコンセッションの更新と、同社がこの地域のプレミアム事業者としての地位を確固たるものにすることを支援するためにウィン・マカオ理事会の一員として参加することを楽しみにしている」。
ビリングス氏は2017年3月にCFOとしてウィン・リゾーツに加わり、2018年8月からウィン・マカオの取締役を務めた。それ以前はアリストクラート・レジャー、NYX ゲーミンググループ、IGT、ゴールドマン・サックスで役員および取締役を務めていた。
「私はマット氏や同社取締役会と非常に緊密に協働してきたことで自信がついたことに感謝している。そしてこれから我々が築き上げてきた卓越性の遺産を積み上げていくこと楽しみにしている」と同氏は述べた。