モヒガン・ゲーミング&エンターテイメントは、ギリシャのIRプロジェクトからの撤退後、すべての海外展開を別の統合型リゾートである韓国のインスパイア・コリア開発に集中させる計画のようだ。
11日(金)に発表された声明の中で、同社は次のように述べた。「新型コロナの世界的大流行によって生み出された新しい状況を背景に、その運営と今後の責任の包括的な見直しを実施し、我々がアテネプロジェクトの運営権を追い求め続けることはないとする結論を出した。
その上で、今後数年を費やすであろうインスパイア・コリアの大規模事業開発に集中している。我々はこれにより多くの人が落胆するとわかっているが、この決断は弊社及び利害関係者にとって正しいものである」。
モヒガンが先月、ギリシャのIR計画からの撤退を発表したのは、2020年10月に地方行政府からカジノライセンスがすでに付与されていたことを考えれば、ほぼ予測外の出来事であった。この米国の部族ゲーミング事業者は、ギリシャのコングロマリットのGEKテルナと提携し、エリニコン空港施設跡地にさまざまなエンターテイメント施設や5つ星ホテル、小売店や飲食店などを組み込む地域開発計画を準備していた。
しかし10月27日のSEC提出書類の中で、アテネプロジェクトのすべての株式所有権はGEKテルナに譲渡されており、10月22日にヘレニック・ゲーミング委員会(Hellenic Gaming Commission)の承認を受けていたことが明らかとなった。
その際に同社は、「統合型リゾートカジノの開発と運営における同社の技術的および専門的能力と実績のコンソーシアムの最終転換は、政府および規制調査のための他の行政最終手続きとともに、保留中である」と述べた。
モヒガンの国際部門プレジデントのボビー・ソーパー氏は先日、同社は2023年の第2四半期までに16億米ドルかけたインスパイア・コリア統合型リゾートの開業を望んでいると述べた。この施設は以前に、文化体育観光部から6カ月の開業期限延長の承認を受けている。
仁川国際空港近くに位置するインスパイア・コリアが完成すれば、面積は160万㎡、150台のゲーミングテーブルと700台の電子ゲーミング機が設置され、1.5万人収容のアリーナ、プールや乗り物がある空調完備の屋内ドーム、飲食店やショップ、19,000㎡の会議・イベントスペースそして1,250室の客室などが備わる予定である。