クラウン・リゾーツの最近のリーダーシップ争いを生き抜いたたった2人の取締役のうちの1人が、同社取締役会から辞任をした。
クラウンは16日(木)、トニ・コルサノス氏が再選を求めず、2021年10月21日に開催される年次株主総会後に取締役を退任すると発表した。彼女の退任により、昨年の今期取締役会に在籍していた11人のうち、ジェーン・ハルトン氏のみが残る形となった。
コルノサス氏は以下のように述べた。「取締役会のメンバー、経営幹部、及びより広範なクラウンチームと働くことができたことを光栄に思う。
同社は、世界的な感染大流行の影響に対処しながら、意義深い調査期間を経てきた。私は、我々が築き上げたチームと、変革の実施や課題の改善において大きな進歩を成し遂げたことを誇りに思う。
また、ズィギー・スウィトコウスキー博士やスティーブ・マッキャン氏、そして刷新された経営幹部チームのリーダーシップの下、同社が現在、最も責任があり尊敬されている統合型リゾート事業者の1社になるための良い位置についていると確信している。
私は、他の広範な公約に重点的に取り組むため取締役会を辞任する決心をしたが、改革の旅を続けていく中で、取締役会とクラウンチーム全体が成功することを願っている。」
2月のバーギンレポートの調査とその後の公表に続き、クラウン・リゾーツの取締役会は完全再編の真っ只中にあるが、同社は新たに22億豪ドル(約1,760億円)をかけたクラウン・シドニー開発のカジノライセンスを保持するのに不適切であることがわかった。
このレポートは、ジェームズ・パッカー氏が所有するCPHの大株主の不適切な影響を容認するために、特定の取締役らが適切なマネーロンダリング防止対策を確実に実施できなかったことに特に批判的であった。
同社はその後、ナイジェル・モリソン氏とブルース・カーター氏を新しい取締役に任命した。そして、元電話会社(Telstra)社長のズィギー・スウィトコウスキー氏を、装いを新たにした取締役会の議長に任命し、同社のライセンス保持とそのボロボロの評判を取り戻す任務を課した。