サミット・アセント・ホールディングスは、ロシアの統合型リゾートであるティグレ デ クリスタルでのすべてのアップグレード作業を完了し、現在、新サンシティ・プレミアムクラブ、本格的な鍋料理店、プライベートクラブが国境再開を待っていると述べた。
このアップデートはサミット・アセントの2021年6月30日までの6カ月間の収益の一部を構築し、これにより国内のマスおよびスロットマシン市場のGGRを前年比9%増の1億3,910万香港ドル(約19.6億円)に押し上げた。
ティグレ デ クリスタルが上半期にローリングチップ事業からの収益をゼロにしたにもかかわらず、2020年上半期の5,000万香港ドル(約7.5億円)と比較して回復が見られた。
その代わり、マステーブルのGGRは前年比92%増の6,850万香港ドル(約9.6億円)、テーブルドロップは68%増の2億3,700万香港ドル(約33億円)、スロットマシンのGGRは70.2%増の7,060万香港ドル(約10億円)となり、取引量は93%増の15.6億香港ドル(約220億円)となった。
ホテル事業の収益は、前年比82%増の670万香港ドル(約9,453万円)であった。
21年上半期のグループ全体の総収益は、前年同期比で35%増加し、20年下半期と比較して12%増加して1億2,950万香港ドル(約18億円)。
また調整後EBITDAは1,720万香港ドル(約2.4億円)となり、前年同期のEBITDA損失の2,210万香港ドル(約3億円)から黒字に転換した。これは2020年下半期に比べて131%の増加となる。
同社所有者に起因する純損失は、昨年の同時期の4,700万香港ドル(約6.6億円)から、わずか13万香港ドル(約183万円)までに縮小した。
サンシティグループが株式69.66%を所有するサミット・アセントは、国境が再開されれば、ロシアのIRはかなり前進すると確信していると述べ、日本のランドベースカジノ市場を取り巻く不透明感がロシアに有利に働く可能性があると付け加えた。

また同社は以下のように述べた。「2021年以降、ソウルや東京などからウラジオストク国際空港への国際線が再開していることを嬉しく思う。
これらのフライトでウラジオストクに到着する観光客の数は、二転三転する隔離要件の影響を受け少なくはあるが、我々はプリモリエ統合型エンターテインメント特区(IEZ)がもたらす長期的な魅力に自信を持っている。同地区に近々オープン予定の新たな統合型リゾートとともに、クラスターによる影響は、観光客を引き付けその地域をレジャーの目的地に変えることができる。
また同地区は、日本人観光客にとって飛行機ですぐの距離にあることから、日本のランドベースゲーミング開発の不透明性による欠如を埋めるチャンスがある」。
同社は、ティグレ デ クリスタルの第二期の計画と建設作業は、新型コロナによる遅延がいくつかあるにもかかわらず「順調に進んでいる」と付け加えた。第一期のアップグレードと第二期の拡張の両方が完全に運営可能となると、ティグレ デ クリスタルは客室数を3倍にし、ゲーミング施設の数を2倍にする予定だ。