マカオの新型コロナウィルス対応調整センターは、マカオ内での一家4人の陽性確認を受けて、8月4日(水)の午前9時から72時間以内にすべての居住者に対し新型コロナウィルス検査の受診をするよう求めると発表した。
全6つのゲーミングコンセッション保有者の施設を含む合計41の検査会場が、24時間年中無休で運営されるよう設置される。同時に8月4日以降すべての居住者の健康コードが青色に変更され、陰性のテスト結果が得られた場合にのみ緑色に戻される。検査を完了してない人は、健康コードが黄色となる。
検査会場を提供するカジノやリゾートは、サンズ・マカオ、グランド・リスボア、MGMマカオ、ウィン・マカオ、スターワールド、ザ・ベネチアン・マカオ、ウィン・パレス、MGMコタイ、スタジオシティ、ブロードウェイである。
健康コードシステムは、すべての公共施設への入場を管理するためにも使用される。入場・入店に際しグリーンコードが必要となるのは、カジノ、ホテル、ゲストハウス、飲食店、カラオケバー、ナイトクラブ、サウナ、マッサージパーラー、スポーツ施設、医療施設に加えて、 政府機関や多くの小売店が含まれる。
政府は2日の火曜日、マカオは「緊急感染予防対策」に入ると述べた。つまり、マカオから珠海市に行きたい人は皆、過去24時間以内の陰性の検査結果を提示しなければならない。珠海市は、8月4日にすべての居住者に対して大規模検査を実施する予定である。
政府は声明で以下のように述べた。「マカオは現在、市中での新型コロナが感染拡大し、パンデミック発生のリスクが高まっている。
ウイルスの蔓延を抑制し、市民の健康と安全を確保するため、マカオ特別行政区政府は、8月3日の午後3時30分現在、市は民防法律制度第8条(3)に概説されているように、緊急感染予防対策に入る」。
最新の感染症例は、賀一誠行政長官がマカオのすべてのカジノを15日間閉鎖したことで話題となった2020年2月以降、マカオで初の市中感染となる。
一家4人は2日(火)に感染が確認され、政府はすぐに一家の住居周辺及び夫妻の勤務先周辺を封鎖するとともに、「レッドコードエリア」に指定した。該当する地域の住民は移動も許可されていない。
8月2日、マカオ居民である夫婦が珠海市からマカオに戻る際、同市で受けたウイルス検査結果が陽性であったと珠海市保健当局が初めて発表した。その夫婦の息子と娘もまたデルタ変異株の検査で陽性であった。
濠江中学校の29人の生徒と教師は珠海市経由で西安市を訪問しており、その中に該当家族の娘がいた模様で、彼女から感染が拡大していたとみられている。
中山と珠海市での陽性者2人は、7月19日に南京から珠海市に到着した飛行機に乗っていたと報告されているが、同飛行機は同じ日に西安に到着している。マカオで感染が判明した一家の娘は、その2番目のフライトに搭乗していた。娘は西安で自覚症状があったと言われているが、7月25日にマカオに戻る際、衛生局にそのことを報告しなかった。
これにより、マカオの衛生局はこの件を輸入感染症とし、娘以外の3人の家族を輸入関連症例と定義した。
同フライトに搭乗していた18人の従業員は、その後、検査結果が陰性であったと公表している。