SJMが誇るリゾートのグランド・リスボア・パレスは、今週7月30日(金)に待望のオープンを迎える。
この発表は、SJMホールディングスの会長兼常務取締役のデイジー・ホー氏が、待望のコタイの同リゾートに展示される特注のアート作品数点を公開した7月28日(水)のイベント中に行った。
同リゾートは今週中にオープンすると言われてきていたが、同社は新型コロナウイルスの問題をはじめ、390億香港ドル(約5,510億円)を投じたリゾート開発の進展を長年にわたり妨げてきた一連の障害を克服。オープンまで48時間を切ったところでの発表となった。
副会長兼CEOであるアンブローズ・ソー氏は、ホー氏や共同会長兼常務取締役のアンジェラ・レオン氏と並び、「7月30日……今年の」とメディアの問いかけに笑って答えた。
ホー氏は、同社が「政府から150台のゲーミングテーブルの認可を受けている」とした上で、「まず、初日に何台のテーブルを稼働させるか」、そして、マスゲーミングとVIPゲーミングをどのように分けるかを決めるのに非常に難儀していると述べた。VIPゲーミングに関しては、渡航規制が緩和され、香港からの旅行者がマカオを訪れるようになることに連動して配分が決まるのではないかという意見を否定した。
同氏曰く、30日(金)のオープン時ではグランド・リスボア・パレス・ホテルのタワーのうち1棟のみで限られた数の客室が用意され、需要が増えるに従い客室数を徐々に増やしていくのこと。
また、一部のレストランはオープン初日から営業を開始するが、その他の設備については外部要因により決定される。「渡航規制にもよるが、年末までには全てをオープンできるようになるはず」と語った。
また、渡航規制が緩和されてからのグランドオープンセレモニーの開催を計画していることも明らかにした。「当然ながら、海外からのお客様、少なくとも香港や中国本土からのお客様を招きたいから」とも述べていた。グランドオープンは、同リゾートの第2フェーズの開始に合わせて行われる予定。
また、今月初めにノンゲーミングアトラクションを開始したレオン氏とアーノルド・ホー氏所有の隣接施設リスボエタに、ゲーミングテーブルの一部を割り当てる可能性についても言及した。
「不可能なことはない」とレオン氏。「グランド・リスボア・パレスがオープンすれば、その可能性の検討を始める」。
同氏は、マカオにゆかりのある7人のアーティストによる7つの作品を集めたアート展「東西の調和」のプロモーション中に、同リゾートに関する今回の発表を行った。なお、7人とはホー氏自身に加え、カルロス・マレイロス氏、ウン・バイ・メン氏、コンスタンティン・ベスマートニー氏、デニス・マレル氏、エリック・フォク氏、カイ・グオ・ジエ氏。
アーティストは皆、今年10月1日から同リゾートに常設展示される作品の制作を依頼されている。
「地域社会の芸術文化により深く関わっていくため、常設展示に出展するアーティストを招き、グランド・リスボア・パレスのためのアート作品制作時の話を語ってもらった」とホー氏。
「マカオにおける東西の文化の調和を祝してグランド・リスボア・パレスに展示されるこれらの作品は、地元発の芸術作品としてはマカオのリゾートの中で最大のコレクションとなる」。
「この展覧会では、アーティストが自らの文化的見解を共有し、人々に立ち止まって芸術の美しさを鑑賞するよう呼びかけ、彼らの文化的視野を広げて創造性で世界をつなぐことを目指している」。