世界的なゲーミング大手のサイエンティフィック・ゲームズは、デレバレッジを図り、デジタル分野へのさらなる投資を行うための資金を確保するために、ロト事業とスポーツベッティング事業の売却計画を発表した。
今回の売却戦略は、3月に発表した取締役会による戦略的見直しに続くもので、同社のポートフォリオを最適化する方法の決定が目的。
同社はまた、各事業の売却に代わる戦略的選択肢として、新規株式公開、特別目的買収会社(SPAC)との組み合わせ、他事業との戦略的組み合わせなども検討中だと述べている。
同社のジェイミー・オデル会長は、声明の中で「2020年9月に取締役会に加わった際、貸借対照表を迅速にデレバレッジし、当社の製品や技術の価値を引き出し、投資家に市場以上のリターンを提供できるような柔軟で身軽な会社作りに注力すると株主に伝えた」とコメント。
「本日、これらの重要目標を達成し、各事業の重大な価値を認識し、会社の持続的成長に向けた体制を整えるための主な取り組みを発表する。これらはすべて、当社チームの献身的な働きの結果である」。
同社の社長兼CEOであるバリー・コトル氏は、「本日の発表は、大幅なデレバレッジを行うと同時に、最大の成長機会への投資を目的とすることで、当社のポートフォリオを最適化し、貸借対照表を強化するための重要なステップを反映したものである。これらのステップは、ランドベース市場とデジタル市場の両方をリードするコンテンツ主導型の成長企業への道を加速させるものだ。
「当社は、世界有数の事業者の勢いを高めるプラットフォームに支えられる中、ゲーミングの未来を決定づける優れたゲームを構築する企業となる。これらのステップにより、拡大するデジタルコンテンツの提供やプラットフォームなど、各事業の高い成長性を活用し、株主、顧客、従業員に対する価値を高められると考えている。当社の各事業は、それぞれの顧客との協力関係を築き、長期的な成長と収益性を実現するためのよりよい立場になるだろう」。
「このプロセスが完了すると、新会社はゲーミング、iゲーミング、SciPlayの主要事業で構成されることになり、どの事業も勢いがあり、まとめて優れた価値を提供することになる。プレイヤーが好きなゲームをいつでもどこでもプレイしたいと思うようになったことで、これらの事業がますますまとまっていくことを利用していく」。
「クロスプラットフォームの世界的なゲーム会社である当社は、現在進行中の業界の大きな転換期を利用するためのユニークな立場にある」。
「この重要な機会を踏まえ、当社のデジタル事業は、3年以内にランドベースのゲーミング事業と同等の規模になることを目標としている。このようなステップを踏むことで、当社は成長の将来性に向け、よい位置にいると確信している」。