ベトナムの保養地フーコック島は、早ければ9月にも海外からの旅行者を受け入れると、文化スポーツ観光省が今週に計画を発表した。
ベトナムネットの報道によると、政府は今年中に一部地域で外国人観光客を受け入れたいと考えており、フーコック島は約17万8,000人の住民と労働者という人口の少なさから、有力な候補と見られている。
同島には、2019年1月にオープンしたコロナリゾート&カジノをはじめ、複数のカジノがあり、現在のベトナムで唯一、地元住民が利用できるカジノとなっている。
同省の提案では、集団免疫を獲得するために、同島住民の約90%が完全にワクチンを接種する必要があるとしている。外国人観光客は、ワクチン証明書またはワクチンパスポートを所持し、新型コロナウイルス検査が陰性であれば訪問が許可される。同島と本土の間では、隔離状態を維持するべく、複数の柔軟な渡航規制が実施される予定。
同メディアの報道によると、AZA トラベルカンパニー取締役グェン・ティエン・ダット氏曰く、「フーコック島が、ワクチンパスポートを持つ外国人旅行者のために渡航を許可した最初の場所になるかもしれない」。
「もしこのモデルが成功して安全であれば、他の観光地にも拡大できる。試験的なツアーは、ゴルフツアーでもリゾートツアーでも構わない。ベトナムは外国人観光客を迎え入れる機会を得て、観光業をより早く回復させ、少なくともタイや日本などに遅れをとることはなくなるだろう」。
これまでに同島住民の約1,500人がワクチン接種を受けており、同国の人口135万人のうち約1.5%が1回目の接種を受けたことになる。
この計画は、5月に入ってからベトナムで感染者数が急増し、過去7日間で1日平均375人の感染者が報告されている中で発表された。