広州で新たに判明した新型コロナウイルスの感染者数は、先週から減少しており、政府は6月20日(日)までに新規感染者数がゼロになると確信している。しかし、マカオ特別行政区政府は依然として厳戒態勢を敷いており、更なる感染拡大防止のための政策を導入する予定だ。
広州は6月14日(月)に市内で4件の感染を報告し、5月下旬からの累計感染者数は146人となっている。この間、市内のいくつかの地域は封鎖され、マカオでは過去2週間以内に茘湾区、海珠区、越秀区、番禺区、南沙区、白雲区に滞在したことのある者に対し、強制的な検疫が導入された。
また、マカオ政府観光局は、先週6月9日(水)の時点で、マカオのホテルや統合型リゾートの全従業員および訪問客にマスクの着用、体温測定、マカオ・健康コードの提示を求めている。
広東省疾病予防管理センターは、今回の波が同ウイルスのデルタ型変異種によるもので、潜伏期間が非常に短く、感染時のウイルス量が多く、感染速度が速いと指摘。しかし、新規感染者のほとんどがすでに隔離されている人から検出されており、コミュニティ内でのクラスターは発生していないという。このため、広州市では6月20日(日)までに感染者数がゼロになると考えられており、感染者の総数は180人程度になるとのこと。
また、同市は、過去2週間に渡って感染者が報告されていない一部の地域でロックダウンを解除した。
それにもかかわらず、マカオの新型コロナウイルス対応調整センターは、広州の状況を注視するよう市民に呼びかけている。
「デルタ型は感染力が強いため、マカオでも感染の可能性がないとは言い切れない」と、保健当局は月曜日に警告した。また、住民は早めにワクチンを接種するよう求められている。