シンガポールの統合型リゾート、マリーナベイ・サンズ(MBS)は、カジノディーラー2名が新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、今週初めに営業停止していたが、営業を再開した。
同社のウェブサイトに掲載された声明によると、同社は大規模で徹底的な消毒作業を行ったのち、水曜日の午後4時から営業を再開。件の2名と親しい関係にある他の従業員には、自宅で待機して隔離するよう指示した。
しかしながら、同施設は少なくとも今年6月13日までは、ゲーミングテーブル1台につき2名までという制限を含む、より厳しい安全管理措置のもとで運営されることになる。
レストランは店内利用をすべて停止し、アートサイエンス・ミュージアム、デジタルライト・キャンバス、スカイパーク展望デッキなどのアトラクションは定員収容数25%で運営される。サンズ・エクスポのイベントには、事前に検査及び陰性証明取得を経て、最大100名の参加までが許可されるが、ホテルは引き続き営業している。
「厳重な清掃体制、安全な距離の確保、従業員の新型コロナウイルス検査体制の強化など、あらゆる面で警戒を続けていく」と同社は述べている。
今回の措置は、同国で新規感染者が発生したことを受けたもので、過去1週間の地域住民の感染者数は、前週の49人から187人に増加している。同国では木曜日の早朝に、34人の新規感染者が報告された。
また、リゾートワールド・セントーサもMBSと同様の対策を講じ、収容人数を減らして運営している。
同社は声明の中で、「すべての宿泊客と従業員の健康を常に優先している」と述べている。
「当社は複数省庁のタスクフォースを支援し、新型コロナウイルスの感染状況の高まりを踏まえて発表された、より厳格な安全管理措置(フェーズ2)の遵守を約束する」。
「今年5月16日から6月13日まで、ほとんどのアトラクションとホテルは、収容人数を削減して運営される。さらに、どの瞬間も顧客全員が楽しめると同時に安全に過ごせることを保証するべく、リゾート全体で『TraceTogether-only SafeEntry』を実施してきた」。