世界的なゲーミング大手のインターナショナル・ゲーム・テクノロジーPLC(以下、IGT)は、宝くじ部門の飛躍を背景に、21年第1四半期の同社の歴史において何が過去最高収益と利益水準となったのかを書き記した。
10億2,000万米ドル(約1,108.6億円)となった総収益は、前年同期比で25%増加し、2020年第4四半期よりも15%増加した。これは、同社のグローバルロッタリー部門がすべての成長を牽引したことによる。
IGTの21年度第1四半期の決算発表によると、グローバルロッタリーの四半期の収益は前年比48%増の7億4,900万米ドル(約814億)となり、グローバルゲーミングの収益が前年比で14%減少して2億6,600万米ドル(約289億円)となったのを穴埋めする十分な額であった。ただし米国のカジノ市場は再開を続けているため、グローバルゲーミングは20年第4四半期の2億5500万米ドル(約277億円)からわずかに回復をした。
IGTは、当期純利益が9,200万米ドル(約100.7億円)であったのに対し、前年同期の純損失は2億4,800万ドル(約269億円)であった。調整後EBITDAは4億5,000万米ドル(約489億)で、これは20年第1四半期のEBITDA2億6,100万米ドル(約283.6億円)を72%以上上回る額となった。
グローバルロッタリー部門単独の調整後EBITDAは、4億4,700万米ドル(約485.8億円)であった。
IGTの最高経営責任者(CEO)マルコ・サラ氏は、以下のように述べている「我々は、これまで第1四半期に、当社最大の収益の一部となる成果を上げた。これは安定的なプレイヤー需要と大幅な構造的コスト削減に支えによるものだ。
当社のグローバルロッタリー部門は、世界中で目覚ましい増益を遂げ、既存店売上高水準を達成した。グローバルゲーミング部門は、デジタル&ベッティング事業への勢いを促進させ、迅速で漸進的な回復を示している。我々は、今年の主要な財務指標に関して2019年の水準に戻ると予想している。」
IGTはまた、イタリアのB2Cゲーミング事業の売却を直ちに完了し、収益は2023年2月が期限の4.75%の担保付き上位債8億5,000万ユーロの全額償還の一部に使用されることを明らかにした。