サンシティ グループ ホールディングスと、同社が過半数株を所有する子会社のサミット・アセント・ホールディングスがロシアの統合型リゾート、ティグレ デ クリスタルで働くスタッフが新型コロナのワクチン接種を受け始めたことを明かした。
火曜の発表によると、ロシアで開発された集団接種用ワクチン「スプートニクV」を、ティグレ デ クリスタルがあるウラジオストクで展開することは、正常な状態に戻るスピードを早めながら、スタッフやゲストを新型コロナウイルス感染症の拡大から守ることを目的としている。
サンシティは、サミット・アセントの69.7%の株式を保有し、サミット・アセントはティグレ デ クリスタルを運営するオリエンタル・リージェントの67.5%を保有している。サンシティは1台おきにスロットマシンを停止したり、レストランでの座席数に上限を設けるなど、ロシアのIRでは継続して予防策を講じていると述べた。
それら対策によって収益力は制限されているものの、スタッフへのワクチン接種プログラムの開始によって、ビジネスが間もなく正常な状態に戻るという一縷の望みを与えてくれると同社は付け加えた。
サンシティグループとサミット・アセント両社の会長を務めるアルヴィン・チャウ氏は、「ワクチンは人類にとって画期的なもの。なぜならこれが人類はパンデミックに打ち勝つことができるということを示しているからだ。
ワクチン開発において絶え間なく努力し、そして人々が自由に旅行できるような通常の生活を取り戻すという強い決意を持ったロシア政府、ロシアの研究者や医療関係者の方々には感謝の気持ちで一杯だ。ティグレ デ クリスタルで働く当社従業員など、ロシア国民へのワクチン接種を優先するという彼らの今後を見据えた英断は、アジアが正常へと戻りつつあるということをはっきりと示すサインだ。
アジア全土にいるお客様が再び旅行できるようになった時、これがサミット・アセントが突出した業績を生み出す新時代の始まりを告げてくれると確信している」とコメントした。
サンシティは、ティグレ デ クリスタル第1フェーズのアップグレードが完了したと述べており、新たに装飾されたサンシティVIPルーム、新しい本格鍋料理レストランそして高級会員制クラブなどが追加された。
第2フェーズ開発も現在順調に進んでいる。2022年オープン予定の第2フェーズによって、ティグレ デ クリスタルの総面積は2倍に、ホテル客室数は3倍に成る予定で、さらに多くのレストランや最先端の屋外ビーチクラブなどが加わる。