香港に上場するサンシティ グループ ホールディングスが、成長を続けるアジアのホスピタリティ事業に今後も力を集中させるために、中国本土の不動産開発事業を売却した。
サンシティは昨夜、アクセス・アチーブメントおよび、主要資産であるサンセンチュリープロパティを含む関連の全子会社に持つ全ての株式を、1億5,530万元(約25.3億円)で売却するための合意に達したことを明かした。 サンセンチュリーは鴻隆廣場(Hong Long Plaza)や深圳にあるル・ペイザージュと呼ばれる開発での売れ残りユニットを保有する不動産開発会社の深圳市紫瑞房地產開發有限公司(Shenzhen Zirui Real Estate Development Ltd)を所有している。
売却価格はアクセス・アチーブメントの11億8,000万元(約192億円)のポートフォリオの下にある施設への評価に対して割安の価格を意味している。しかしながら、サンシティは、アクセス・アチーブメントが2019年と2020年にそれぞれ3億6,345万元(約59億円)と1億8,485元(約30億円)の損失を報告していたことに言及し、これよりも高い価格案を受け入れる可能性は低いと述べた。
同社は、「今回の売却は当グループにとって1度の取引でル・ペイザージュの残り全ての売れ残りユニットを売却し、鴻隆廣場での投資を現金化し、その資源を残存グループの事業に集中させ、配備し、そして当グループの債務を削減できる機会を意味している。調達資金は債務返済およびグループの一般運転資金に使用される」とサンシティは付け加えた。
中国の不動産開発子会社が売却されたことで、サンシティは主な収益創出事業は、ベトナムにあるホイアナに持つ株式とその運営、ロシアのティグレ デ クリスタルおよびマニラのカジノホテル開発に持つ過半数株式、そして北海道と沖縄での非ゲーミングリゾートという方法による日本での不動産開発、そして中国本土での小売りモールのリースと管理で構成されると述べた。