サンズ・チャイナの社長、ウィルフレッド・ウォン博士は新型コロナの世界的感染拡大が継続してマカオのゲーミング粗収益を抑制する中でさえも、ザ・ロンドナー・マカオの長期的な展望に自信があると話す。
ウォン博士は月曜、ザ・ロンドナー第1フェーズ完成を祝う公式オープニングセレモニーで記者団に対してその思いを語った。ザ・ロンドナーは元々あったサンズコタイセントラルを190億米ドルをかけて改装した施設。
現況を考えた時に、サンズ・チャイナが投資を回収できるかどうかについての見込みを聞かれたウォン博士はこのように話した。「全てを常に奇跡と比較してはいけない。最初の建物(ザ・ベネチアン・マカオ)は本物の奇跡だった。しかし、我々が行なった他の投資は通常、その投資を取り戻すのにもう少し時間がかかっている。例えば、ザ・パリジャン自体は大きな成功を収めたが、回収には数年かかった。そしてそれが普通なんだ」。
ザ・ロンドナー・マカオのオープンは、サンズ・チャイナが2020年10-12月期に2億4,600万米ドルの損失を計上したことを報告してから2週間足らずで行われており、同社は損失報告した際、中国本土で最近再び新型コロナの感染が拡大していることがまた、旧正月を前にした勢いを鈍化させていると述べていた。しかしウォン博士は、次の1週間、マカオに何が待っているかについて大きな声では言わないが自信を持っていると述べた。
「旧正月はどうあろうとも旧正月だ。希望を持っている。明らかに、予想ほどは旅客数が延びない可能性があるという指摘があるが、たくさんのサプライズをくれるのではと思っている」。
ウォン博士はまた、ザ・ロンドナー・マカオのオープンが、近隣のザ・ベネチアン・マカオやザ・パリジャン・マカオの予約にマイナスの影響を与えるかもしれないという指摘を笑い飛ばした。
博士は、「実際クリスマスと年末年始にソフトオープンで営業しており、分かったのは、これがさもなければマカオを訪れていないであろう人たちのための機会を作り出すということだ。以前は来る予定もしていなかった人達が、反応し部屋を予約した。ホテル客室稼働率を見ると、当社の他のいずれのホテルの予約を奪っているとは思わない。
ザ・ロンドナー・マカオが完成したために、これを一般向け、そして中国からの旅客に紹介し、選択肢を持ってもらうべきだと考えている。高級旅行を正当化できるほどの十分な数の観光客がいると思う。そして当社は旅客に贅を尽くした環境を提供している」と語った。
月曜のセレモニーでは、600室の高級スイートを持つザ・ロンドナー・ホテル、新しい飲食店、ロンドンをテーマにしたアトラクション、クラシックなビクトリア様式で設計され、33mの高さのステンドグラスの天井を持つ豪華なメインロビーエリア、クリスタル・パレスなど、ザ・ロンドナー・マカオの多くの新アトラクションおよび機能の完成が発表された。
英国を模した外装など、この新装IRの残りの部分は2021年に段階的に完成していく予定。