長崎県佐世保市への統合型リゾート(IR)進出を目指す「Oshidori International Development合同会社」(本社・長崎市、会長兼社長兼CEO・アレハンドロ・イエメンジアン)は中谷圭吾(なかたに・けいご)を最高執行責任者(COO)に任命したと15日、発表した。
中谷氏は2000年に博報堂に入社。成田空港株式会社、観光庁香港市場向けビジット・ジャパンキャンペーン、沖縄県東南アジア市場向けBe.Okinawaキャンペーンなど観光関連クライアントを担当。経済産業省クールジャパン関連業務や国内ビール会社の海外進出をサポートするなど、日本産品の海外展開に関わる業務にも従事した。
また関西、沖縄、北海道での地方創生業務では「地域に入り込み、地域に暮らし、地域の才能を自ら感じる」スタイルで、数多くの実績を上げ、地元の方言や風習・文化を取り込んで制作したラジオドラマで沖縄広告賞も受賞している。
2017年からは米国系IR事業者の担当部長として、同クライアントの日本進出事業をリード。北海道において圧倒的な地位に押し上げた。自身もカリブ海を含む北米、欧州、アジア各国のIRを訪問。世界各国のIRの最新状況を把握している数少ない日本人の一人とされる。
今回の着任にあたり、Oshidori International Development合同会社のアレハンドロ・イエメンジアン会長兼社長兼CEOは「オシドリはアジア最高のIRリゾートをつくるだけではなく、IR事業を通じて長崎・九州に対する社会的責任を果たすこと、IRを起爆剤として、新しい社会を地元のみなさんと一緒につくることを自らのルールとしている」とコメント。

「そのためには地域と丁寧に関係をつくり、地域の可能性を丁寧に発掘し、世界にプレゼンテーションできる人物が適任であると考え、彼に就任をお願いした」と期待していた。
Oshidori International Development合同会社は、香港の総合金融サービス会社「Oshidori International Holdings Inc.」を親会社に持ち、長崎県佐世保市ハウステンボスにおける統合型リゾート開発を目的として設立された日本法人。地方創生に情熱を注ぐ中谷氏をCOOに新たに迎え、長崎IRの実現と成功により一層尽力していく構えだ。
◇中谷圭吾(なかたに・けいご)1977年、和歌山県生まれ。幼少期の9年間をアメリカで過ごす。全国通訳案内士(英語)であり、陸上自衛隊の予備二等陸曹という顔も持つ。沖縄小林流空手道二段。趣味はゴルフ、温泉、散歩、サイクリング。早稲田大学政治経済学部で開発経済学を専攻し、都市と農村の経済格差研究した。