韓国政府が月曜、国内の新型コロナ警戒レベルを3週連続で引き上げたことを受けて、韓国で唯一国民のギャンブルが許可されている江原ランド、そして外国人専用カジノ事業者のグランド・コリア・レジャーの両方が今後数週間の損失拡大を警告した。
火曜から、韓国の首都ソウル、その周辺の京畿道および仁川の全地域で、新型コロナ警戒レベルが2から2.5へと引き上げられ、何千もの店舗が休業、そして50人以上の集会が禁止される。
レベル2では営業継続が認められていたジムやカラオケルームが強制休業となり、ダンスが許可されているバーやナイトクラブも休業する。
カジノは営業停止を求められておらず、ソウルにあるパラダイス・ウォーカーヒルと仁川にあるパラダイス シティを運営するパラダイス社は、Inside Asian Gamingの取材に対して、それら施設は当面営業を続けると回答した。
しかしながら、別の外国人専用カジノ事業者、グランド・コリア・レジャーはすでに、12月8日までソウル首都圏にある江南COEXと江北ミレニアムソウルヒルトンの2つのカジノ、そして12月15日まで釜山ロッテホテルにあるセブンラックカジノの営業を停止しており、それら3つのカジノは少なくとも12月29日まで休業を続けることを発表した。
同社は報告書の中で、2020年7月から9月の間の日次平均売上を基にすると、今回の休業期間中におよそ136億ウォン(約13億円)ものカジノ売上喪失を記録することが予想されると述べた。、
国内の残りの地域では、警戒レベルがレベル2へと引き上げられ、集会は100人以下に制限され、レストラン及び屋内スポーツ場の営業時間への制限が設けられることになる。
それに対して、韓国唯一の国民向けカジノで江原道の遠隔地にあるスキー及びゴルフリゾートのふもとに建つ江原ランドは月曜、「レベル2の下での新型コロナに関連するソーシャル・デディスタンス措置強化」のために1日当たり10億ウォンの売上を失うことを予想していると述べた。
江原ランドは、今年に入って二度もカジノの営業停止を余儀なくされており、その期間中に約627億ウォン(約60億円)もの売上を失ったと予想されている。同施設はその後10月半ばに営業を再開していた。