香港とシンガポールが、大きな期待が寄せられている「エア・トラベル・バブル(ATB)」の実施を2021年まで先送りにすることに合意し、それぞれの政府が火曜発表した。
今回の先送りは、香港が気付けば再び新型コロナウイルス感染拡大の波に直面していたことが理由となっており、香港政府は、日曜に過去4カ月で最多となる115人の感染が報告され、ここ2日間にさらに158人の感染が確認されたことを受けて、ソーシャル・ディスタンス措置を復活させ、学校を休校にしている。
香港-シンガポール間の最初のチャーター便は11月22日(日)の出発が予定されており、二都市間の旅行者は隔離などの検疫無しで入国することが許可される予定だった。
まず始めに、最大200人の乗客を乗せたチャーター便1便が、各場所から出発することになっており、状況が安定した状態が続けば12月7日から毎日2便に増便されるはずだった。
しかしながら、両都市は先週、それを保留にし、その後火曜に、はるかに長い期間の延期を正式発表した。
シンガポール民間航空庁は声明を通じて 「シンガポールと香港は香港での新型コロナの感染状況をさらに見直し、市中での関連のない感染例がまだ多いことを踏まえて、シンガポール-香港間のエア・トラベル・バブルの開始を2021年12月以降に延期することを決定した。ATB制度の具体的な開始日は12月下旬に再び検討される予定だ」と述べた。