ゲンティン・シンガポールが7-9月期に5,440万シンガポールドル(約42億円)の利益を報告した。前年同期間比では66%の減少となるも、新型コロナウイルスによるリゾートワールド・セントーサ(RWS)の強制休業によって1億6,330万シンガポールドル(約106億円)の損失を報告した前四半期からは大幅回復し、黒字に転換した。
入境制限が続いたことで海外からのレジャー客が制限されたことによって、20年第3四半期は、前年同四半期と比べて大幅な減収となったにも関わらず、今回、業績改善となった。RWSは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって4月上旬に営業を停止し、その後ゲーミング以外の一部店舗を6月下旬に、カジノを7月1日に再開した。
週末に出した四半期報告の中で、ゲンティン・シンガポールは、売上高が3億100万シンガポールドル(約234億円)へと50%減少し、非ゲーミング売上は5,990万シンガポールドル(約47億円)へと74%減少したことを明かした。ゲーミング売上高は41%減の2億1,290万シンガポールドル(約165億円)。
19年第3四半期からは大幅減となったものの、売上高が4,130万シンガポールドル、ゲーミング売上が650万シンガポールと低迷した2020年第2四半期からは著しい改善を示してはいる。
20年第3四半期の調整後EBITDAは前年同期比46%減の1億4,900万シンガポールとなったが、第2四半期の8,490万シンガポールドルというマイナスの調整後EBITDAからは改善した。
世界的な渡航制限によって、依然需要薄であることを理由に、ゲンティン・シンガポールは代わりにゲストサービス、特に宿泊とテーマパークもしくはレストラン体験のどちらかを組み合わせた現地住民向けの様々な「ステイケーション」パッケージを通じた非ゲーミングスペースでのゲストサービスの再検討に焦点を当てていると述べた。
同社は、シー アクアリウムは「中には国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリストで「Vulnerable(絶滅危惧II類)」や「Threatened(絶滅の危機に瀕する)」に挙げられているものも含まれる新たな飼育動物の繁殖に成功したと付け加えた。
同社は、「来場者は、熱帯雨林、潮間帯海洋地形からサンゴ礁まで、3つの生息地を順に旅する新オープンゾーンでこれらの新たに誕生した生息動物たちに出会うことができる」と述べた。