IR(統合型リゾート施設)事業の汚職を巡り、衆院議員秋元司被告と共謀して贈賄側に裁判での虚偽証言を求めたとして、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた、現金受け渡し役の元会社役員宮武和寛被告は12日、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。共同通信などが報じた。
検察側は、収賄罪で起訴された衆院議員秋元司被告が主導し、贈賄側へ虚偽証言をするよう買収工作を進めたと指摘し、懲役1年を求刑した。弁護側は寛大な判決を求めて即日結審した。判決は12月22日。
起訴状によると、秋元議員と経営コンサルタント会社代表松浦大助被告と共謀し、那覇市内で贈賄側の中国企業「500ドットコム」の元顧問紺野昌彦被告に、虚偽証言する見返りに報酬500万円の提供を申し込んだとしている。
検察側は、秋元議員が紺野被告にうその証言をさせるため、「金をぶつけてほしい」「今後もずっと面倒をみてやると伝えてほしい」などと、松浦被告に協力を求めていたと説明した。