コロナ禍で世界のカジノが閉鎖したことによって、コナミホールディングス株式会社のゲーミング&システム事業部門が、2020年4-9月期に12億3,600万円の損失に転落した。2019年4-9月期は16億5,200万円のプラスだった。
コナミの会計年度上半期ゲーミング事業売上高は51.9%減の71億5,000万円で、同社はその要因を世界中のカジノ施設の閉鎖によってゲーミング事業が「ほぼ停止する事態」となったことを挙げた。
21年上半期の売上高には、スロットマシン販売売上高、および事業者とのパーティシペーション契約からの収入が含まれており、コナミは北米および豪州の大手オペレーターへのカジノ管理システム「SYNKROSⓇ(シンクロス)」納入に加え、新規に契約を獲得している。
しかしながら、同社は新型コロナウイルスによって不確実な状況が続いていることによって、年間の見通しは未定とした。
同社は、「5月下旬より段階的に再開されたものの、一定の制限下における営業、渡航制限の継続など、依然として厳しい経営環境の中で、市場の完全回復には時間を要する状況にある 」と述べた。
グループ全体で見れば結果は様々で、アミューズメントおよびスポーツ事業は減少に苦しんだものの、主となるデジタルエンタテインメント事業の売上高は882億7,200万円へと31.8%増加した。
4-9月期のコナミの総売上高は前年比4.1%減の1,160億7,200万円で、親会社の所有者に帰属する利益 は9.3%減の137億8,800万円だった。