ニューサウスウェールズ州独立酒類・ゲーミング局のクラウン・リゾーツへの調査に対して、豪カジノ大手のクラウン・リゾーツは重要な規制上の契約に違反しているために州カジノライセンスの保有に適さないことが伝えられた。
調査を補助するアダム・ベルSC(シニア・カウンセル)は水曜、最終的な提言を提出し、その中には主要株主であるジェームス・パッカー氏および同氏の持株会社であるコンソリデイティッド・プレス・ホールディングス(CPH)の多大なる影響力が公共の利益を害することが判明したという主張が含まれていた。
調査委員会のパトリシア・バージン委員長には以下のように伝えられた。「この調査に示された証拠が、ライセンス保有者は継続して同ライセンスを実施し続けるのに適さず、クラウン・リゾーツが同ライセンス保有者と近しい関係にあるのは不適切だということを示していると提言する。
その影響力の大きさがクラウンを当局との規制上の契約に違反する状態に置いていると主張する。クラウン・リゾーツの指揮命令系統を損なわせるCPHの悪影響が、中国による逮捕につながった要因だった。
そういった場合に、我々はCPHとパッカー氏の悪影響が最終的に、守るべきカジノ管理法の主要目的である公共の利益を害していたと主張する」。
バーギン委員長が2021年2月1日期限の最終報告を行う前に弁護士の提言を考慮に入れるであろう一方で、クラウンのライセンス取り消しというのはあり得る限りの最も極端な判決であり、Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、可能性の低い結果と思われる。
9月のレポートの中で、JPモルガンのドナルド・カルドゥッチ氏とアブヒナイ・ジェガンナガリ氏は、より実行可能な罰というのは、社内のコンプライアンス問題への対処に関する特定の要件とともにライセンスを一時停止することだろうと述べた。
そのようないずれの行為も、今年12月の22億豪ドル(約1,643億円)のクラウン・シドニー開発開業予定に疑問を生じさせる。
水曜、最終提言を行なったベル氏は、特にそれらがパッカー氏およびCPHの影響力に関係しているために、クラウンがその適正に取り組むためにできる特定の措置を考えると述べた。