フィリピン海岸沿いのスービック経済特別区は、新型コロナウイルスによってもたらされた財政的な苦難のために4社あるPOGOの1社を失ってから1週間、残りの3社からも別れを告げられることになった。
フィリピンINQUIRER紙によると、スービック湾首都圏庁(Subic Bay Metropolitan Authority:SBMA)のウイルマ・エイスマ長官が金曜、「残りのPOGOの所有者たちが閉幕の準備をしていると述べた」ことを認めた。
認可事業者であるグレートエンパイアゲーミングアンドアミューズメントコーポレーションが約1億比ペソ(約2.2億円)の損失によって営業を停止したことが主な原因で、スービックの1,500人の中国人労働者のうちおよそ1,000人が出国したことを先月最初に明かしたのがエイスマ長官だった。
長官は当時、「これは、3月ルソン全域で『強化されたコミュニティ隔離』措置が宣言された後、POGO事業者たちが、事業を行えず、故に資金を失っていることが原因だ」と述べていた。
金曜、エイスマ長官は、国内のオンラインゲーミング業界は、フィリピン特有の懸念というよりもむしろ世界的な経済の弱体化を反映していると述べた。
長官は、「ある意味では悲しい事だ。POGOの閉鎖は経済がまだ戻っていないことを示している。POGOの顧客はフィリピンの外にいるために、フィリピンだけでなく世界全体の経済もまだ回復していないと言える」と述べた。
フィリピンには2020年開始時60の認可POGOがあったが現在は55に減少しており、5月にルソン全域のロックダウンが緩和されて以降、33社のPOGO、111社のサービスプロバイダーそして4社の特別クラスBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)に、営業再開が許可されている。