コロナ禍以降ついにマカオのゲーミング事業者にとって嬉しいニュースが現れ始めている。10月、ゲーミング粗収益が前月比で229%増という大幅増となった。
同月、ゲーミング粗収益は前年比では72.5%減の72億7,000万パタカ(約953億円)となったものの、2020年で見れば大幅な増加を示しており、過去6カ月間のGGRは7億1,600万パタカ(約94億円)から22億1,000万パタカ(約290億円)までの範囲に広がっている。
10月のGGRの数字は、中国が8月12日から珠海市民を対象に個人訪問スキーム(IVS)を復活させ、その後8月26日から広東省全域に、9月23日からは中国本土全域に範囲を拡大させた結果となる。広東省住民に対して最初のIVS申請が承認されたのは9月1日。業界は、10月の第1週目の中国の大型連休がマカオの新型コロナ後のGGR回復を加速させる可能性があるとかなりの期待を寄せていたが、専門家からは一般的にはがっかりさせる結果だったと見られており、訪問者数は前年比85.7%減となった。
2019年にマカオを訪れた中国人旅客2,790万人のうち、IVSは46.8%を占めていた。
2020年1月から10月までのマカオのGGRは前年比81.4%減の459億パタカ(約6,014億円)。2019年同期間のGGRは2,467億パタカ(約3.23兆円)だった。