マカオ‐広東省間の入境制限以降、マカオトップのジャンケット事業者たちは、取扱高の増加をまだ確認しておらず、中国から外への資金の流れに対する取り締まりが厳しくなっていることと流動性の懸念がVIP部門に大きく影響していると業界のアナリストたちは指摘する。
当局は、8月12日に珠海市民を対象に訪マカオ個人訪問スキーム(IVS)を復活させ、広東省の残りの地域は今週それに続くことになっている。しかしながら、日曜時点で一日当たりの訪問者数にほとんど影響は見られず、その数は8月上旬の一日平均5,600人に対して、日曜は7,700人へと微増するに留まった。
投資顧問会社のバーンスタインは、月曜のレポートの中で8月のこれまでのGGRは、VIP部門が通常より高いウィン・レートを享受しているにもかかわらず、なおも前年比95%で推移しており、7月の収益額からは5%減少すらしていると述べた。
クレディ・スイスのリサーチアナリスト、ケネス・フォン氏、ロク・カン・チャン氏、レベッカ・ロー氏は、アウトバウンドの資金の流れと海外でのギャンブルへの取り締まりを中国が強化していることが主な原因となっているマカオの回復を妨げる2つの障壁を指摘した。
アナリストたちは、「我々はジャンケットエージェントに最近確認した。そしてその結果が状況が継続していることを示している。(分かったのは)多くのジャンケットエージェントが中国で拘束されたということだ。エージェントたちはギャンブル負債の回収さえも恐れており、プレイヤーをマカオへと連れてくることは言うまでもない」と述べた。
アナリストたちはまた、マカオでの厳しい流動性も指摘しており、入境口が再開する中、顧客によるジャンケットからの出資金引き上げが増加している。
彼らは、「話を聞いた質屋は、送金にはるかに長い時間が必要だと言った(これまではたった15分だった額に3日間かかる)。マカオで香港ドル紙幣が不足しているために、ジャンケットエージェントは、キャッシュチップ5%から10%の少ない額で現金に生産することさえも喜んで受け入れており、プレミアムマスプレイヤーの資金調達のしやすさに害を及ぼしている」と述べた。
8月のGGRは前年比で94%減少すると予想されているが、9月には広東省全域でIVSが復活するために、いくらかの改善を示す可能性はある。