北マリアナ諸島連邦(CNMI)知事が、インペリアル・パシフィック・インターナショナル(CNMI)に対して、1,550万米ドル(約16.4億円)の年間ライセンス料を支払わなければ、同社のカジノライセンスを停止または取り消すことを通達した。
Inside Asian Gamingが確認したところ、ラルフ・トーレス知事は水曜、IPIのドナルド・ブラウンCEO宛てに書簡を送り、知事はその中で、連邦法で定められているライセンス料の減額を求めたサイパンにある同カジノ事業者からの要求を拒否した。
IPIは先週、新型コロナウイルスの影響で3月からカジノが営業を停止していることを理由に、その減額、および300万米ドル(約3.2億円)の規制手数料支払い延期を求めていた。
トーレス知事は書簡の中で、「私は、『2020年分の減額』によってIPIが必要な手数料の支払いの完全免除を求めていると見ている。同手数料は法律で規定されているために、今回の要求は行政手続きで処理できるものではない。カジノライセンス料として明確にIPIの義務を規定した法律に例外はなかった」と述べた。
トーレス知事は、IPIがまた2,000万米ドル(約21億円)の地域便益基金義務を支払っていないことで、カジノライセンス契約の重大な違反を冒している状態であると述べた。今年に入って、IPIが地域便益基金義務に関して3,700万米ドル(約39億円)を滞納していることが報じられた。
知事は、「この書簡は、(カジノライセンス契約)第341条で定められた当該ライセンスの停止または取り消しの意思通知書の役割を果たす。第31条に従って、IPIには、同違反を『是正するのに十分かつ相応な時間』が与えらる」と述べた。