米メディア・テクノロジー企業のIAC/インタラクティブコープ(IAC)が、MGMリゾーツ・インターナショナルの新たな主要投資家となった。同社は最近の一連の取引を通じて、10億米ドル(約1,058億円)以上に相当する12%の株式を取得した。
SEC報告書と昨夜MGMが出したプレスリリースの中で明かされた今回の取引は、6月9日から8月7日の間に行われ、ゲーミングの世界的大手であるMGMの株価を取引終了時までに、21.65ドルへと13.77%も上昇させた。
IACは、FOXブロードキャスティングやUSAブロードキャスティングを創業した大物実業家で78歳のバリー・ディラー氏が所有している。米ゲーミング業界メディアグループであるCDCゲーミング・レポーツによると、ディラー氏は現在、米国で最も裕福な400人をランク付けする「フォーブス400」で168位にランクインしており、保有資産は30億米ドル。
MGMリゾーツのポール・セイラム取締役会会長は、「IACとディラー氏をMGMの投資家として迎えられ、こんなに嬉しい事はない。
ディラー氏とICEのジョーイ・レヴィンCEOはエンターテイメントとオンラインコマースの両方で豊富な経験を持っており、我々は彼らの経験を最大限活用していくつもりだ。
IACのブランド群とデジタルでの専門知識は、ゲスト体験を強化するためにデジタル資産を活用する、そしてBetMGMで業界トップのiGamingおよびスポーツくじ事業を構築するという両方において、MGMが進んでいる方向性を大きく助けてくれるものだ」と述べた。
セイラム氏は、MGMがディラー氏とレヴィン氏に取締役会に参加してもらうつもりであることも付け加えた。
MGMのビル・ホーンバックルCEO兼社長は、「オンラインでブランドを成長させ拡大させることにおけるIACの専門知識は、情報を繋ぎ合わせ個々に合わせたカスタムサービスを通じてリゾート体験を強化するという当社の焦点と自然に調和する。
彼らが、成長および株主への価値の最大化という我々の長期戦略ビジョンを共有してくれることに感謝している。彼らの協力を歓迎し、それがもたらす可能性を楽しみにしている」とコメントした。