ゲンティン・シンガポールが所有・運営するシンガポールの統合型リゾート、リゾートワールド・セントーサ(RWS)が新型コロナウイルスの打撃に対する費用削減策の一環として一部従業員を解雇することを明かした。
ザ・ストレーツ・タイムズの報道によると、RWSは7千人の従業員の何人が影響を受けるかは明かさなかったものの、人員削減は「大規模」になると言われている。 他の報道では、2千人前後だと伝えられている。
同社は声明の中で、「一度限りの労働力合理化を実施するという難しい決断を下した」と述べた。
影響を受ける労働者への補償条件に関してRWSと協議しているシンガポール全国労働組合会議は、「新型コロナパンデミックの観光業界への影響は前例がなく、差し迫っており、甚大だ」と付け加えた。
今週に入って、シンガポールは2020年第2四半期に不況に落ち込んだと発表されており、国内総生産は2019年同期間から12.6%減少した。
ゲンティン・シンガポールは以前、第1四半期の収益が前年比36%減の4億490万シンガポールドル(約313億円)、調整後EBITDAが55%減の1億4,690万シンガポールドル(約113億円)に落ち込んだことを報告していた。
今回の人員削減は、RWSが昨年発表した33億の拡張を進めている最中のこととなる。その拡張計画では、ゲーミングフロアが5割広がり、客室1,100室、そして複数の新たな非ゲーミングアトラクションが作られる予定。