サンシティグループが40億米ドル(約4,293.76億円)をかけて開発中の統合型リゾート、ホイアナの第1フェーズは「ホスピタリティと体験」に焦点を当てる予定だと、同開発を進めるグループ最高執行責任者、スティーブ・ウォルステンホルム氏は話す。
火曜のICEアジア・デジタル2日目のオンライン会議でプレゼンテーションを行い、2021年に開業予定のホイアナへの考えを明かしたウォルステンホルム氏は、サンシティおよびその株主、チョウ・タイ・フック(周大福)とビナキャピタル・グループは、特にターゲット市場にアピールする体験の提供を目指していると説明した。
ウォルステンホルム氏はこう述べた。「ホイアナはかなりすごい。我々がオープンさせようとしているのは、ホスピタリティだけでなく体験に限定した第1フェーズで、これら体験は、市場が求めているものにかなりのレベルで沿っている。特に、中国、韓国そして日本の主要マーケットに関しては。
それらのマーケットこそ、チャンスがある場所であり、彼らの市場を見た時に、確実に何かユニークな体験を求めている。我々は、彼らが見たいと思っているものを提供できるようにするために、大量のリサーチを行なってきた」
ホイアナの主な特徴には、ロバート・トレント・ジョーンズJr設計で、昨年オープンしたリンクスタイルのゴルフコース、「本場のベトナム料理」を含む飲食店、そして香港のローズウッドが運営する4つのホテルブランド、ローズウッド・ホイアン、ニューワールド、ホイアナホテル&スイーツそしてKHOSなどがある。
また、ゲーミングテーブル140台、スロットマシン300台を持つカジノもできる予定で、ウォルステンホルム氏はマカオやシンガポールで見られるようなカジノのようなスケールではない、「しかし、そこにしかないユニークさ、派手さだけではない当社のカジノにしかない特定のDNA、文化的DNAというものがあり、誰も体験したことがない何かを提供できる場所だ」と強調する。
ウォルステンホルム氏は、ホイアナのゲストの大半が東南アジアから来ると予想する一方で、「ローズウッドの顧客リストからの客もいると予想しており、彼らは世界中からやって来る。
そう、カジノ目的の人も来るが、家族連れやベトナムを体験したいと思っている人も来る。だからこれは単にゲーミングだけではない。ゲーミングは、当統合型リゾートの重要な一要素ではあるが、唯一の要素ではなく、確実に我々はゲストにベトナム体験を提供したいと考えている」と付け加えた。