ゲンティン・マレーシアは、マレーシアにある旗艦施設のカジノリゾート、リゾーツ ワールド ゲンティン(RWG)の営業再開準備を始めていると話すも、新しい屋外テーマパークの完成・開業の予定は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の結果先延ばしになっていることを警告した。
この情報は、木曜のゲンティン・マレーシアの第1四半期業績発表の中で明かされたもので、同グループは、全事業セグメントでの減収によって、19年第1四半期の2億5,310万リンギットの利益から、4億5,390万リンギット(約1,112億円)の損失へと転落した。
マレーシア政府が5月4日から活動制限令を緩和した一方で、RWGと関連ホテルのリゾーツ ワールド アワナ、リゾーツ ワールド キジャール、リゾーツ ワールド ランカウイは営業停止を継続している。
同社は、「それでもなお、当グループは現在営業の再開に向けて準備を整えており、国内需要を利用して訪問客数と売上増加を促進することに全力を注いでいる。
屋外テーマパーク(OTP)の開発工事は活動制限令によって影響を受けたために、当グループはOTPの完成、開業のための予定の変更に取り組んでいる」と述べた。
当初は20年第3四半期のオープンが予定されていたOTPについて、アナリストたちはゲンティン・マレーシアの国内観光客市場の繰延需要にとって重要な要素だと述べていた。
一方で、同社は20年第1四半期にグループ全体の収益が29%減少したことを報告しており、RWGでは収益が12億3,000万リンギットへと36%減少し、調整後EBITDAは3億3,120万リンギットへと40%減少した。ゲンティン・マレーシアは、減収の別の原因として中間層からプレミアム層のプレイヤーセグメントでのホールド率の低下もあったことを付け加えた。
英国及びエジプトの施設での収益は11%減の3億7,120万リンギット、米国およびバハマでは13%減の3億2,070万リンギットだった。