マカオのカジノ王、ジャック・ラム氏が所有し、物議を醸しているカジノリゾートのフォンタナ レジャー パークス&カジノは、当局が新型コロナウイルスに感染した疑いのある中国人のための違法仮設病院を敷地内で発見したことを受けて、4年間で2度目の「営業停止」を命じられている。
Rapplerの報道によると、火曜、マニラの北にあるクラーク・フリーポート・ゾーンに位置するフォンタナに、現地の規制機関であるクラーク開発公社(CDC)の公共安全部門と協力して、フィリピン国家警察犯罪捜査・検知班および食品医薬品局が強制捜査に入った。
声明の中でCDCは、強制捜査に続いて、「クラークの担当職員はクラーク・フリーポート内にあるフォンタナ レジャー パークの営業停止と完全閉鎖を命令した。これは、法律に違反するだけでなく、この恐ろしい感染症の医学的な治療を必要とする可能性のある個人を危険にもさらす違法行為だ。CDCはクラーク・フリーポート内でのこのような行為を今も、そして今後も一切許さない」と述べた。
フォンタナのカジノ営業は、レジャーパーク内で働いていた約1,300人の違法中国人労働者が逮捕されたことによって2016年12月に停止され、マカオのジャンケット事業者、ジーメイ・インターナショナル・エンターテインメントの元会長であったラム氏がその後、労働者を釈放する代わりに移民局職員に賄賂を渡そうとした疑いがかけられた。その申し立ては後に、「事実と状況の誤った思い込みと解釈」という理由で取り下げられ、移民局職員が代わりに財物強要の容疑で訴えられた。
それにもかかわらず、この贈収賄事件は最終的には、ラム氏のジーメイ・インターナショナル・エンターテインメントからの退職につながり、フィリピンのゲーミング規制機関、PAGCORもフォンタナおよびラオアグ市にあるフォート イロカディア ホテルのジーメイのゲーミングライセンスを取り消した。

Inside Asian Gamingは昨年11月、フォンタナでのカジノ営業がその後再開したと伝えられていた。
この直近のスキャンダルの後、CDCは、その地下病院のオーナーといわれる45歳のHu Ling、そして薬剤師といわれる38歳のLee Seung-Hyun、2人の男を逮捕したと述べた。
CDCは、「刑事責任に直面している事業者たちの他に、CDCはフォンタナの経営陣に対しても、施設内でのこの事件の発生を許したとして責任を問う予定だ。
クラークの利害関係者、土地権利者、地域コミュニティ、そして特に住民に対して、関係者全員が起訴され罰を受けるまで、我々は止まらないことを約束する」と述べた。
「憂慮した市民」からの通報で発見されたこの違法病院は、同施設にあるヴィラの外で営業していたと言われている。
パンパンガ州はより厳しい強化されたコミュニティ隔離(Enhanced Community Quarantine:ECQ)を2カ月間実施した後、先週になって、修正を加えた、強化されたコミュニティ隔離(MECQ)に移行することが許可されたばかりだった。