マカオが、新型コロナウイルスの「高率発生」国リストに、日本、ドイツ、フランス、スペインの4カ国を追加し、過去14日間にこの中のいずれかの国に訪問歴のある人全員に対して、3月10日火曜正午から14日間の隔離が義務付けられる。それまでにマカオに入境した人たちには、到着時に6時間から8時間の医学観察を受けることが求められる。
韓国、イタリア、イランに、日本、ドイツ、フランス、スペインが追加されたことで、マカオによって検疫強化措置が実施されている国の合計数は7か国となった。
マカオ衛生局の李展潤(Lei Chin Ion)局長は「我々は欧州での状況が益々悪化することを想定しており、今後数日の間に、高リスク地域のリストにヨーロッパ全土を含める可能性がある」と述べた。
日本を含む複数の国も、これまでにマカオへの入国制限を実施しており、日本は先週後半にマカオ、香港、中国大陸そして韓国からの全ての入国者が、3月9日午前0時から14日間の検疫の対象になることを発表していた。検疫を受ける入国者には、旅客と日本国籍保有者の両方が含まれる。しかしながら、日本の担当者はその後、その要請はどちらかというと「自主隔離」モデルであることを示唆しており、それらの国からの入国者全員が、自宅またはホテルで2週間自主的に隔離を行う。また、政府は入国した地点から自宅またはホテルへの移動には、自家用車またはレンタカーしか使用しないよう求めている。
隔離要請と併せて、日本政府はマカオ、香港そして韓国へのビザ免除を一時的に停止しており、同時に中国大陸の住民に対して発給されたビザの効力を停止している。日本は、中国大陸、マカオそして香港に関連する約280万のビザが今回影響を受けると予想している。
中国大陸、マカオ、香港そして韓国を出発する航空便は、成田国際空港と関西国際空港にしか着陸することができない。
その間、タイが中国大陸、マカオ、香港、韓国、イタリアそしてイランからの旅客に対して同様の自主隔離要請を行うことを正式に表明している。
タイ国政府観光庁(TAT)は、「TATは、もしこれらの措置がタイへの旅行にとって不便だと感じるならば、これら地域からの旅客は別の時期に旅行を延期することを検討し、関連する衛生対策に関してタイ保健省からの今後の通知を待つほうがいい」と述べた。
香港メディアは、タイに向けてすでに出発した観光客や団体旅行グループに対しては、まだ隔離は義務付けられていないと伝えている。