フィリピンで電子ゲーミング店を運営するフィルウェブ・コーポレーションが、積極的な拡大を続ける中、フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーター(POGO)との戦略的提携契約に署名することになりそうだ。
先週地元の記者に対して、フィルウェブのクリサント・ロイ・B・アルシド氏は、同社が「戦略的提携関係に関して新しいグループと連携しており、eゲーム事業とeビンゴ事業の両方、(中略)短期的にはeゲーム、長期的にはeビンゴを成長させていきたいと考えている。すでに正式な交渉に入っており、タームシートの準備が進んでいる」と述べた。提携関係とその相手先に関する情報を求められたアルシド氏は、詳細を明かすことは断ったものの、ここで話している企業は「世界最大のPOGO事業者」だと付け加えた。
これまでのメディア報道によると、国内最大のPOGO事業者はニューオリエンタルクラブ88(NOCC)で最大18,000人を雇用していると言われている。
アルシド氏は、19年第3四半期の収益が1.49億比ペソ(約3.2億円)へと48%増加し、損失は18年第3四半期の2,500万比ペソから450万比ペソに縮小したことで、ウィルウェブが2020年に黒字に返り咲くと予想していると繰り返し述べた。
先週、同氏は「今年は当社の態勢が整っており、転換の年になるだろう」と確認した。
フィルウェブは、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、同社の元大株主であるロベルト・オンピン氏に狙いを定め、PAGCOR公認の電子ゲーミングカフェにギャンブルサービスを提供するためのライセンスの更新を拒否した2016年に閉鎖を余儀なくされた後、現在も回復途中にある。
そのライセンスは、オンピン氏が53.75%の全保有株式を売却した後の2017年8月に復活したが、その後の2年間フィルウェブは73店のゲーミング店のみを運営しており、2016年の初めに同社が運営していた268店からはほど遠い数字となっている。
アルシド氏によると、フィルウェブは2020年末までにeゲーミング拠点を100カ所に増やすことを目指している。