オーストラリアのスター・エンターテインメント・グループが、20億豪ドル(約1,506億円)の基本計画を進めるのであれば、ゴールドコーストでのカジノ営業への30年間の独占営業権を要求していると伝えられている。
オーストラリアンによると、30年間の独占的協定は、スターとクイーンズランド政府間で現在進められているゴールドコースト2つ目のカジノを含む国際観光拠点計画に関する協議の中心になってきた。
ザ スター ゴールドコーストを所有・運営するスター・エンターテインメント・グループは、長い間、ゴールドコースト2つ目のカジノの開発に反対してきており、代わりに20億豪ドルの独自の基本計画を提案していた。その計画には同社が持つ既存施設の大規模拡張に加えて、最近発表された老朽化するゴールドコースト・コンベンション&エキシビションセンターの1億ドルをかけた再開発も含まれることになっている。
しかし、同社が30年間の独占権を要求しているというニュースは、関わる投資の規模を考えると、どれだけリスクが高くなっているかを示している。
IAGが先月伝えた通り、クイーンズランドのケイト・ジョーンズ観光相は以前、スターとの交渉への意欲を述べていたが、スターはその約束した開発に関して「やるか黙るか」しなければならないと警告していた。
ジョーンズ観光相は11月、「我々はスターが提案の詳細を説明できるよう、スターに歩みより彼らと独占的に話し合うことに決めた。政府はこの提案を検討し、決断する。」と述べていた。
オーストラリアの月曜の報道によると、両者はそれ以来、独占権を協議するために4度の会合を開き、スターはその基本計画を進めるのであれば30年間の契約を求めている。
スターは10月、ゴールドコースト・コンベンション&エキシビションセンターの改装、そして同社が2017年に1.4億豪ドルで購入した近くにあるシェラトングランド・ミラージュの大規模アップグレードを投入することで、20億豪ドルの基本計画取引の価値を高める用意があると発表していた。
しかしながら、ジョン・オニール会長は、そうするには「独占的協定が必要になり、それらの取り決めを同じように政府と協議するつもりだ」というその際のスターの主張を補強した。
会長は、「クイーンズランドとゴールドコーストへの当社のコミットメントは充分に裏付けられている。しかしながら政府は、ゴールドコーストの2つ目のカジノについて思索し続けている。スターの立場は常にこうだ。我々はゴールドコーストの観光資産への投資は支援するが、ゴールドコースト市場はカジノを2つ持つには小さすぎる。地元でもう一つ競合するカジノを新たに採用することによって、我々は増加する州間および国際観光を推進するのと引き換えに、地元市場のシェアを守ることを余儀なくされるだろう。これはかれこれ7年もの間妨げとなってきている。このプロセスは、政府や支持者に対して何千万ドルもの大きなコストの他には何も生んでおらず、当社のビジネスに影響を与え、株価を下落させている。これを受けて、そして7年間の行き詰まりが打開できることを願って、我々はクイーンズランド政府に働き掛けている」