フィリピン国家警察(PNP)の拉致防止グループ(AKG)が発表した最新の数字によると、フィリピンでは2019年1月から11月までの間にカジノまたはPOGOのどちらかに関連した拉致事件が42件発生した。
主に中国人が関与するそれらの拉致事件の中には、カジノ関連犯罪が36件、そしてフィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーターズ(POGO)業界と関係するものが6件含まれていた。そのうちの21件はすでに解決し、21人が救出され、容疑者58人が逮捕されている。
Inside Asian Gamingは以前、フィリピンでのカジノ関連拉致事件で被害に遭った人の数が急増しており、拉致事件の発生件数は9月までに、すでに2018年一年間に報告された数の2倍以上にのぼったことを伝えていた。
カジノ関連の拉致発生件数はその報道後の2カ月間はペースダウンしていたようだが、ベルナデット・ロムロ・プヤット観光相はそれでも水曜に再び、旅行客にフィリピンを訪れるのは安全だと念を押すための声明を発表した。
観光相は、「本当にそう(安全)だ。安全ではないと分かっている場所を宣伝することはない。なぜか?もしたった一人であっても旅行客に何かあれば、フィリピン全体の信用が崩れる。我々はPNPだけでなく、フィリピン軍や地方政府の部隊とも連携をとっている。観光客が特定の目的地に来た時に、何も悪い事は起こらない、安心安全だと思えるよう、彼らの安全を確実に保証することは我々にとってプラスとなる」と述べた。