ロイスホテル&カジノは、2021年に完成すると、27,000平方メートルという広大な面積を誇る地域最大級のカジノフロアとなるだろう。
クラーク国際空港からマニュアル A. ロックサスハイウェイを西へ車で3分ほど走ると、右側にそびえ立つ壮大な鉄骨建築を見逃すことはできない。それが後に新しく生まれ変わるロイスホテル&カジノである。
2021年の完成時には、ロイスの第2フェーズである拡大事業が、150卓のゲームテーブルと1,500台のスロットマシンが並び、クラーク地区最大級となる27,000平方メートルの広大なゲームフロア面積を誇る広さで完成する予定だ。

エイト・インテグレーテッド・ディベロップメント・コーポレーションの社長であり、パンパンガ州知事デニス・ピネダの父でもある、オーナーのロドルフォ・ピネダ氏は、近くのルボ地区の土地開発もまた手掛けている。これは、36ホールのゴルフコース建設や、ラグナ州のエンチャント・キングダムや小規模なディズニーランドに似たテーマパーク建設などを含んでいる。
2014年、同氏がロイスカジノ(以前はオックスフォード・カジノとして知られていた)を購入した際に受け継いだ12卓のテーブルと170台のスロットマシンと比べても、その規模は桁外れである。2016年、ウィリアム L. アヴェダーノ氏がカジノフロアの総支配人に任命された後、事業拡大の第一歩として、現在ある54卓のゲ ームテーブル、4台のポーカーテーブル、304台のスロットマシンの導入がなされた。その際、アヴェダーノ氏はIAGにこう言った。
「私はオーナーに規模を拡大するよう頼んだんだ。なぜって、ここであなたが他のカジノと競争したいと考えたとき、たった12卓のテーブルで何ができるんだ?」そして「それは不可能だ」と。
ロイスの成長の鍵は、これまでもそうだったが、外国人旅行者の市場にさらに注力することにあった。アヴェダーノ氏は「クラーク地区のカジノを訪れる韓国人は約20%に過ぎないが、収益の約70%を生み出している」と話している。
「私が2016年にここに来たとき、主なターゲットは第3地区(中部ルソン)からの訪問者だった」と同氏は言う。
「私たちは地元プレイヤーには良い基盤を持っていたが、外国人プレイヤー向けにそれはなかった。だから、私は韓国語と中国語の翻訳者を雇った。少しでも他のカジノが儲けている分け前を手にするために。
現在、我々がクラーク地区において不足しているものは、中国市場だ。我々はその市場の次期成長を見込んで多くのジャンケット(カジノ仲介業者)を迎え入れる予定をしている」。
アヴェダーノ氏が注視しているもう1つのトレンドは、スロットマシンのプレイ数の上昇である。それはRGB International Bhdが、マシンを最新のアジアリリース向けのロイスの配分を更新する要求に応じて以来ずっと続くものだ。
「2年前、(韓国の)ジャンケットを除く収益の約55%はゲームテ ーブルから、45%はスロットからのものだった」と彼は言う。「2018年には、スロットは52%、ゲームは48%となり形勢が逆転した。今年は、スロットは56%までになるようだ」。
「私が引き継ぎをした頃は、スロットマシンは1カ月あたり約3,000万比ペソの利益を出していたが、今では1カ月8,000万比ペソを超える月が数カ月続いている。
新しいカジノがオープンする際には、その数値がどのように推移していくか、我々はその様子を見守る必要があるだろう。現在、我 々の年間GGRは28億比ペソから30億比ペソほどだが、新市場での次なる目標GGRは、少なくともその2倍だ」。