香港に上場するサンシティグループ・ホールディングスが、2億ドルの計画用地支払いに関する株主投票実施の免除を求めており、支払いが完了すれば、マニラのエンターテインメント・シティ地区に開発中の4つ目の統合型リゾート、ウェストサイトシティ・リゾートワールドでホテル及びカジノを運営するための「使用権」が正式に認められる。
もし認められれば、この免除によってサンシティは、香港の上場規則によって求められる支払いに関する投票目的での株主総会の招集を免除され、最終的にサンシティとトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループの子会社であるウェストサイドが2019年10月28日に署名した共同開発契約の下で同意されている主要条件を簡潔な手続きで迅速に進めることになる。トラベラーズはリゾートワールド・マニラを運営し、ウェストサイドシティ・リゾートワールドの開発を第一に監督する企業となっている。
月曜の報告書の中でサンシティは、同社の74.87%の株式を保有する支配株主であるアルヴィン・チャウ氏が支払いに賛成票を投じるつもりだと述べた。その後に、免除が認められれば、計画用地の支払いは「当社の株主総会を招集することなく支配株主の書面による承認という形で承認される」
サンシティが最近買収したフィリピンの子会社、サントラスト・ホーム・ディベロップメントによって行われる2億米ドルの支払いは、計画用地使用と、建設作業および他の費用の弁済のための支払いを意味している。
先月署名された共同開発契約の下で、ウェストサイドとトラベラーズは、ウェストサイドシティ・リゾートワールドにあるメインホテルおよびカジノのための計画用地をサントラストに開発目的でリースし、その後サントラストは、当局の承認を待って「メインホテルカジノの単独事業者および経営会社」に指名される。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、7億米ドルのこの計画にはVIPとマスゲーミングの両方を合わせて400台のゲーミングテーブルと1,200台のスロットマシン、そして5つ星ホテルの客室400室と960台分の駐車場が含まれる。
さらに広いウェストサイドシティ・リゾートワールド複合施設は、トラベラーズがフィリピンの建設大手、メガワールド・コーポレーションと手を組んで31ヘクタールの土地に開発する数十億米ドルをかけた広大なレジャー・エンターテインメントタウンシップで、グランドシアター、ショッピングモール、2,000台分の駐車スペースなどの施設が追加される。