格付機関のフィッチが出した新しいレポートによると、MGMチャイナのマカオの旗艦IR、MGMコタイが全速力で営業を始めれば、2.5億米ドル(約271.35億円)近いEBITDAを生み出すことになるという。
MGMチャイナの親会社であるMGMリゾーツ・インターナショナルがラスベガスに持つ施設のうちの2つを売却することに合意したというニュースを受けて月曜に出されたこのレポートは、同社のマカオの展望について前向きな状況を描いている。
特にレポートは、マカオ特別行政区の2019年ゲーミング粗収益が前年比で微減となることが予想される一方で、2018年2月にオープンし、その年の後半にVIP営業を開始したMGMコタイは成長を続けると述べている。
フィッチは、「MGMコタイがエンジン全開になれば増加を続けるEBITDAは2.5億米ドル近くに達するだろう」と述べ、現在のコンセッションが2022年に期限切れとなった際には新たなマカオのゲーミングライセンスが付与されると予想していると付け加えた。
「フィッチは、安定性を重視するマカオ政府は、MGMや他者のコンセッションを2022年以降に延長する際に現実的なアプローチを取ると予想している。しかしながら、新しいコンセッション保有者の参入や、新たな手数料、税または開発要件が追加されるなどの逆風となる事象または状況のリスクはある」
同格付機関は、「マカオへの好意的な長期展望」を持っており、それは「中国での中間層の拡大とマカオ内そして周辺でのインフラ開発に後押しされている」と述べた。