ラスベガス・サンズ(LVS)は大阪での統合型リゾート開発計画を見送り、代わりに日本でのIRライセンス獲得への取り組みを東京と横浜に集中すると宣言した。
この衝撃発表が行われたのは、横浜市の林文子市長が、政府が来年発行する3つのライセンスの1つの誘致に向けた同市の意向を正式発表する予定だというニュースが報じられた同日のこととなる。
木曜遅くに出されたプレスリリースの中で、LVSのシェルドン・アデルソン会長兼CEOは、「ここ数年間、大阪との間で世界レベルの統合型リゾート建設の可能性について協議してきた。 大阪の人たちや自治体の方々のプロ意識に感謝し、2025年の万博そして計画してきたその他の取り組みの成功を祈っている。
当社の長年の戦略、そしてその達成における成功の実績に一致する形で、当社はマカオ、シンガポール、そしてラスベガスにある既存施設のポートフォリオへの再投資を強化することで有機的成長を促進し、配当と株式買戻しプログラムを通じて株主に報い、そして業界トップの投下資本利益率を維持させてくれる新たな開発の機会を求めていく。
東京または横浜への投資はまさにそれをするための最善の機会を与えてくれると考えている」と述べた。
LVSが日本IRの取り組みを大阪に集中するという意思を公にしたのはたった数か月前のことだが、大阪レースからの同社の撤退によって、MGMリゾーツは独自の『大阪ファースト』の方針を成功させる明確な最有力候補となった。