中国は、ゲーミング規制当局PAGCORが今週に入ってフィリピン・オフショア・ゲーミング事業者(POGO)ライセンスの新規発行の一時停止を宣言したことを受けて、フィリピンに対してオンラインギャンブルへの全面禁止を実施するよう求めている。
火曜遅くに北京で行われた記者会見で中国外務省の耿爽(Gen Shuang)報道官は現地メディアに対して、中国は「フィリピン政府の発表に注目しており、感謝している」と述べた。
しかしながら報道官は、オンラインギャンブルを「世界中の全ての人が忌み嫌う現代社会で最も危険な腫瘍」と呼び、「我々はフィリピンがさらに踏み込み、全てのオンラインギャンブルを禁止することを願っている」と付け加えた。
フィリピン通信社によると、耿報道官はフィリピンが「中国と共に法の施行をさらに強化し、共同でオンラインギャンブルやサイバー犯罪を含む犯罪行為を撲滅する」ことへの期待を示した。
PAGCORは月曜、在フィリピン中国大使館が、POGOに雇用されている中国人労働者を自己充足型のハブへと移動させるという提案に対する懸念を表明し、オンラインまたはフィリピンにあるランドベースカジノに中国国民を違法に勧誘することに対して警告したことを受けて、POGOライセンスの新規発行を少なくとも2019年末まで一時停止すると発表した。
全面禁止という中国の求めに対して、政府報道官は水曜、そのような決定はロドリゴ・ドゥテルテ大統領に任せることだと述べ、「全面禁止の可能性があるかどうかは分からない。大統領に確認する必要がある」と付け加えた。