JPモルガンのアナリストによると、韓国の統合型リゾート、パラダイス シティが、費用削減とゲーミングおよび非ゲーミングセグメントの両方で成長が継続したことに後押しされて、2019年第3四半期、ついに黒字に転じる方向へと順調に進んでいるという。
今週、パラダイスは第2四半期の業績を報告し、前四半期にはパラダイスシティで70億ウォン(約6.11億円)あった損益が50億ウォンに減少した。今回の前向きな予想はその結果を受けてのものとなる。パラダイスシティはパラダイスが55%を保有し、残りの45%は日本のセガサミーが保有している。
同施設の今後の展望を説明する中で、JPモルガンのDS・キム氏、ジェレミー・アン氏、クリスティン・ワン氏は、パラダイスシティ2周年記念の一環として第2四半期に通常よりも広告・宣伝費が高かったことを指摘し、そのような費用は今後の数四半期で通常の水準に戻る可能性が高いと付け加えた。
アナリストは、「継続中の成長(ゲーミングと非ゲーミングの両方)とともに、このことが第3四半期から先、パラダイスシティの営業利益が黒字に転じると我々に予想させることにつながった」と述べた。
早期予想では2019年第3四半期に営業利益が40億ウォン、第4四半期は30億ウォンになるとされている。
パラダイスでは、第2四半期に同社の韓国ポートフォリオ全体で好調な成長となり、中国VIP(+66%)と日本VIP(+27%)両方での勢いが加速したおかげでドロップは過去最高の1.85兆ウォン、前年比では33%の増加となった。
とりわけ、パラダイスシティでドロップが7,780億ウォンへと47%増加したことによって、同施設はソウルにあるパラダイス・ウォーカーヒルを追い抜いて韓国で最大の売上を上げるカジノとなった。
パラダイスの19年第2四半期グループ全体の売上高は29%増の2,340億ウォンとなり、同社は19年第1四半期の63億ウォンの赤字から47億ウォンの黒字へと押し上げられた。